バスフィッシングをこよなく愛するアングラーの皆さん、こんにちは!今回の「釣りたいバス釣り日記」では、スミスウィック社の珍品「ASJRD1200、デッドスティクログ」のインプレッションをお届けします。
デッドスティクログは短命で市場から姿を消したものの、その独特な特徴は現在でも釣り人の間で議論を呼ぶルアーです。とはいえ、使い方や使用条件については意見が分かれがちなジャークベイトでもあります。
過去のブログでも取り上げたデッドスティクログは、「釣れる!」と感じる人もいれば、ボクのように「なぜか釣れない!」と感じる人もいる、なんとも個性的なルアーでした。
上手いアングラーは「割りばしにフックをつけても釣れる」と言いますが、デッドスティクログはそんな挑戦的な存在にも思えるのです。
今回、改めて実釣に挑むことで、新たな気づきを得られるかもしれないと思い釣りを楽しんでいたら!そんな発見の一端が見えて来たので、この記事でお楽しみいただければ嬉しいです。
では!! ASJRD1200!スミスウィック・デッドスティクログのインプレの始まりです(^O^)/
ASJRD1200、デッドスティクログのインプレッション!
2025年4月、淀川での実釣レポートです。水温が徐々に上昇し、ブラックバスはプリスポーンからスポーニングの活動期へと移行していました。そのため、動きが活発化し、非常に楽しみな状況での釣行となりました。

今回、使用したスミスウィック社のデッドスティクログは、サスペンドタイプのジャークベイトですが、この時期だとスローライザーな浮力設定になっています。フックは全てカウンターローテーションのヒネリが入ったフックが装着されていますので、掛かればバレにくいです。
通常の力加減のロッドワークでは、弱いウォブリングとロールアクションが主体となっています。しかし、ロッドワークを強く加えると、ロールにメリハリが生まれ、キレのある動きへと変化します。このようにタックルセットアップをしっかり調整することで、意外にも使えるジャークベイトに進化する可能性を感じます。
とはいえ、タイトアクションになるショートリップはデッドスティクログの特徴なのですが、このルアーはアングラー側の技量に大きく左右されるため、初めてデッドスティクログを使った人は動きがあまり出ないという点で困惑させるルアーでもあります。
また、見た目がサスペンディング・スーパーログなので、間違って購入された人も多いのではないでしょうか?

デッドスティクログは動きが控えめなため、I字引きで使用する説もありますが、デッドスティクログが発売された時代にアメリカで、そのような使い方がされていたのかは疑問です。
また、実際にI字引きで使ってみても、楽しさを感じられないのも正直なところです。名前に「デッドスティク」というネーミングが付いているので、「デッドスティク・メソッド」として使うのかと思い、調べて見ました。
「デッドスティク・メソッド」は、春の荒れた日にジャークベイトをポイントに投げ込んだ後は放置して死にかけのベイトフィッシュを模倣したテクニックです。
ただし、カタログには「デッドスティク・メソッド」とは異なる使用方法が示されており、使用法に関して混乱してしまう部分です。
あまりに動かないので、ボクの使い方としてはデッドスティクログを表層から数センチ潜らせてからゆっくり水面まで浮かび上がらせた後に、時折トゥイッチを加えることで、弱々しいロールアクションを引き出す方法が気に入っていました。
この釣行を通じて、ボクはデッドスティクログに対してひょっとしたら大きな勘違いをしていたのかもしれないと感じます。その詳細な考察や感想については、次の項目でさらに掘り下げたいと思います。
デッドスティクログのスペックとインプレして感じたボクの考え!
デッドスティクログについて調査を進める中で、アメリカのウェブサイトからはほとんど情報を得られませんでした。それほど、このルアーが短命で、アングラーの記憶に残ることなく市場から消えていったルアーなのかもしれません。
ボクが確認できた唯一の資料は、オフトのカタログに掲載されていたデッドスティクログのスペックや使い方のヒントが載っている内容です。

実釣を終えてカタログを見直していると、デッドスティクログの設計について興味深い点に気がつきました。このルアーは、ボディサイズやウェイト、フックサイズがスミスウィック社のサスペンディング・スーパーログ「ASDRD1200」と同一仕様となっています。しかし、スーパーログはジャーキング時の潜行深度が4ft(約1.2m)から8ft(約2.4m)と、デッドスティクログよりも深く潜る点で明確に異なる特性を持っています。
これを踏まえると、デッドスティクログは単純にスーパーログのショートリップ版として、ゾーンコントロールを目的に設計されたジャークベイトだったのではないかという仮説が浮かび上がります。しかしながら、「デッドスティク」という名称や動きの悪さが、自然とデッドスティクメソッドと関連付けた考えを生み出し、その結果、使い方を混乱させたのではないかと思います。
さらに、サイトフィッシングでの使用を推奨する記述もあるので、さらに混乱します。実はスーパーシャローで活用するために設計されただけなのでは?といった推測も浮かびます。
ASJRD1200、デッドスティクログでライギョが釣れた!
色々と考えながら機会があるごとに淀川へ行った時には、デッドスティクログを使っていたのですが、ボクが立てた仮説、デッドスティクログはスーパーログのショートリップ版でシャロー専用に作られたジャークベイトではないかという事で、通常のジャークベイトのように使っていると2025年5月1日に結果が出ました!

バスではありませんが、雷魚が釣れました(笑)フックを外したら一目散に逃げだしてしまい後ろ姿だけ写真に撮りました。釣り方はジャーキングですが、かなりハードなジャーキングです。
タックルもロッドがカリプソLJ2にスティーズCT、ラインはヒロズチョイスのクランキング専用ライン12lbでしたが、デッドスティクログを使い続けていると軽いスライドアクションまで出せる様になりました。

昔に使っていた時よりもデッドスティクログが動くのは、使用しているタックルが進化しているからかも知れません。張りのあるショートロッドに更に伸びの少なくなったナイロンラインなどの効果もあるのかもしれませんね。後は、ボク自身のジャーキングの技術が以前よりチョット上がったのかも知れません(笑)
ASJRD1200、デッドスティクログのタックルセットアップ!
今回のタックルセットアップは、ロッドにヒロイズムのウィザード64CSW2、リールにスティーズリミテッド7.1、ラインにシルバースレッドSAR20lbを採用しました。この汎用性のあるミディアムヘビーのロッドは、適切な動きを引き出すのに最適ですが、これ以上ロッドが長くなるとルアーに余計な動きを与えにくくなる特徴があります。

特にリップが小さいデッドスティクログは、水噛みが弱いため、完全に使い切るにはミディアムアクション~ミディアムヘビー程度のショートロッドが理想的だと感じました。
そのため、後日、5.5フィートのミディアムアクションでファーストテーパー仕様のヒロイズムカプリコーンTWで試してみました。リールにはスティーズ7.1、ラインには同じくシルバースレッドSAR20lbを使用。このセッティングでは、操作性が大幅に向上するとともに、ロッドの戻しが速くなったことで、動きにキレとダートアクションが加わり、デッドスティクログの新たな一面を発見する結果となりました。

さらに、ヒロイズムカプリコーンTWのような張りのあるショートロッドでは、水深30cmから50cm程度まで潜行させることが可能であり、スーパーログとのゾーンコントロールによる使い分けが可能だという点が非常に興味深いです。ラインに関しても、PEやフロロカーボンを選ぶことで伸びを抑え、よりシャープなアクションを引き出せる可能性があります。
余談ですが、ヒロ内藤さんからデッドスティクログについてアドバイスを受けた際、ライン選びの重要性に言及していたのを思い出しました。ヒロ内藤さんも折れたヘビーアクションのロッドを改造して使っていたそうです。
道具の進化によってルアーのアクションをコントロールできる幅が広がり、より多様な使い方が可能になっているのだと実感しました。
デッドスティクログは、動かない性質を持つがゆえに、アングラーの技量や工夫次第で真価を発揮するルアーです。その特性は時に猜疑心を抱かせますが、使い方を追求することで、このジャークベイトだからこそ出会えるシチュエーションのブラックバスが存在するのではないかという期待が膨らみます。
おわりに
今回は、改めてASJRD1200、デッドスティクログをインプレしながら気付いた点を記事にしてみました。癖のあるルアーはあーでもない、こーでもないと色々と妄想が膨らんで楽しいですが、釣果に繋がらないので、答え合わせが出来ないのが辛いですね。
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ASJRD1200!スミスウィック・デッドスティクログのインプレの記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを\(^o^)/
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