クランクベイトの釣りはブラックバスがいる水深に合わせたクランクベイトを選ぶことで、ブラックバスを釣ることができます。クランクベイトには多様な種類があり、それぞれの使い方を理解することが重要です。この記事では、クランクベイトの種類とその使い分けについて紹介します。
クランクベイトは、リップ(潜航板)が水を受けることで水中に潜る特性を持ちます。リップとボディの形状によって、シャロークランク、ミッドクランク、ディープクランクといった潜る深さが異なります。
クランクベイトは、水を大きく動かしてカバーやボトムに当てることで、その真価を発揮するカバー回避性能に優れたタイプや、低水温期の低活性バスを釣るために水の動きを抑えたタイプがあり、バスの活性に応じて使い分けることが重要です。
では!! 「たった10分で学ぶ!」クランクベイトの種類と使い分け!の始まりです(^O^)/
クランクベイトの種類を理解する為の基礎知識! ゾーンを理解しょう!
クランクベイトを使う上で大切なのが、ゾーンとかレンジと言う狙う水深をシステム化する事です。バスフィッシングでは狙う水深を3つのゾーンに分けて考えます。下の表はゾーンの名称と水深を現したモノです。
ブラックバスを探すのに、シーズナルパターンという季節によるバスの行動パターンから探す方法があります。季節によってブラックバスが多く居る水深も変化しますので、狙うゾーンによって選ぶクランクベイトのタイプも異なるのを理解して下さい。
シーズナルパターンに関する詳細は、下記の記事に記載していますので、合わせてご覧いただければ理解が深まります。
では、次に狙う水深が決まった前提で、使用するクランクベイトの種類と名称、そしてクランクベイトが潜るゾーンとの関係性を見て行きましょう。
クランクベイトの種類は深度別に4種類のクランクベイトに分かれる!
現在、クランクベイトのタイプは潜る水深で大きく分けて表に示した以下の4タイプに分ける事ができます。
スーパーシャローランニングタイプは水深0~30cm位まで潜るクランクベイトで表層をウネウネと水をかき分けながら動く、ウェイキングやバジングと言われる動きをするクランクベイトです。
シャローランニングクランクベイトは水深1.5まで潜るクランクベイトを言います。リップが小さめで水の抵抗が少ないため、浅いフィールドで活躍します。
ミッドデプスランニングのクランクベイは1.5m~3m付近まで潜るクランクベイトを指します。バスが年間を通してこの水深で生息している期間が長く、この水深まで潜るのクランクベイトはバス釣りにおいて重要なルアーになります。
ディープランニングクランクベイトは、3mを超える深いゾーンを攻略するために設計されたクランクベイトです。キャスティングによる限界潜行深度は最大で5m位でしょう。リップが大きく、初心者には扱いが難しいとされています。
クランクベイトの種類 リップ形状の違いによるクランクベイトの種類
クランクベイトのリップの種類は以下の3種類です。リップの形状によって障害物に対しての根掛かりの頻度や潜り出しのレスポンスが変わります。
① ラウンドリップ
② スクエアリップ
➂ コンフィンリップ
ラウンドリップ
ラウンドリップはリップ先端が丸い形状をしている事から名付けられたリップです。ラウンドリップはリップ先端が丸いのでクランクベイトの潜り出しが良いリップです。
ラウンドリップは岩や砂利のような障害物に対してリップが障害物に対して点で捉えて左右どちらかに滑るように根掛かりを回避します。しかし、ウッドカバーと呼ばれる枝などの障害物には枝に挟まれやすく根掛かりしやすい形状です。
スクエアリップ
スクエアリップは四角い形状から名付けられたリップです。スクエアリップはリップ形状が四角いため潜り出しのレスポンスは落ちます。
スクエアリップはリップ先端が線で障害物を捉えるので根掛かりしにくいリップ形状です。ウッドカバーでも障害物にリップが触れても横滑りする事なく、リトリーブを続けると水面方向に移動して障害物を回避します。ソフトカバーのウィードの中でも使用できるクランクベイトです。
コンフィンリップ
コンフィンリップは棺桶型とか六角形の形状から名付けられたリップです。スクエアリップのデメリットである潜り出しを良くする為に六角形にしています。
コンフィンリップの障害物への根掛かりはスクエアリップと同じく線で障害物を捉えるので、ウッドカバーやウィードでも障害物の回避に優れたリップです。
クランクベイトのボディ形状は3タイプ!形状よるアクションの違いも学ぼう!
クランクベイトのボディ形状には以下のように、3つのタイプが存在します。ボディのデザインによって水を動かす力や根掛かりの回避能力にも差が現われます。
① ファットボディ
② フラットサイド
➂ シャッド
ファットボディ
フレッド・ヤングが作り出したビッグオーが最初のファットボディのクランクベイトであり、クランクベイトの原点です。
ファットボディのクランクベイトは、高い浮力と強い水押し力(ディスプレイスメント)を特徴としています。リトリーブ中に障害物に接触した場合、一時停止することでその浮力を利用し障害物を避けることができます。
さらに、強い水押し力(ディスプレイスメント)により、濁水中でもブラックバスの側線器官にクランクベイトの存在を感知させることが可能です。
また、ファットボディのクランクベイトは、ボディがフックを隠す役割を果たすので、根掛かりが少ない点も特徴です。
フラットサイド
フラットサイドクランクベイトは、1970年代後半にテネシー州から始まったクランクベイトで、その側面がフラット形状であるため、浮力が低く水を押す力も弱いです。これにより、冬の低水温期やクリアウォーターそしてハイプレッシャーフィールドなどの状況での使用が可能です。
フラットサイドクランクベイトはディスプレイスメントが小さいため、濁った水の状況ではバスを引き付けるのが難しいです。
フラットサイドクランクはボディが薄いので、ボディでフックを隠せないので、カバーの濃いエリアでは根掛かりしやすい。
シャッド
シャッドはバス釣りでよく使用されるルアーで、小魚を模した形と長いリップが特徴的です。その平たいボディと長いリップにより、ミノーと同じように自然な泳ぎをします。シャッドというは、日本が作ったルアーカテゴリーでもあります。
シャッドはフラットサイドクランクベイトに似ており、小さなディスプレイスメントを持つため、濁った水ではバスを引き寄せにくいです。
また、ボディが薄くフックを隠すことができないため、密なカバーがある場所では根掛かりしやすいです。しかし、冬の低水温期やクリアウォーター、ハイプレッシャーフィールドでの使用に適しています。
クランクベイトの種類 ボディ素材の種類は2タイプ
クランクベイトの素材による種類は以下の2種類に分類する事ができます。素材によって微妙な違いが生まれるのもクランクベイトの特徴の一つです。
・プラスチック素材
・ウッド素材
プラスチック素材にはABS、ボーン素材、ビュートレットなどがあり、素材による浮力やラトル音の響き方に違いが生まれます。プラスチック素材は大量生産に優れており、製品のバラツキが少ないのが特徴です。
天然素材のウッド素材にはバルサやシダーウッドなどがあり、それぞれ浮力に違いがあります。天然素材は一つ一つ異なるため、製作工程では素材選びに細心の注意が必要です。プラスチック素材と比べ、アクションのピッチが細かいのが特徴です。
プラスチックとバルサでは昔は浮力はバルサが優れていましたが、現在は技術も進みプラスチック素材のクランクベイトもバルサと遜色ない浮力があります。
おわりに
最後までご覧いただき、ありがとうございます。クランクベイトの種類とその使い分けについてご紹介しました。3つの異なるゾーンでの使用法だけでなく、ボディやリップの形状についても解説しました。この記事を通じて、クランクベイトの多様性について理解していただけたら幸いです。
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「たった10分で学ぶ!」クランクベイトの種類と使い分け!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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