今回のバス釣り界の偉人は、バスプロショップスを創立したジョニーモリス氏を紹介したいと思います。バスプロショップスは、アウトドア愛好家や釣り愛好家にとっての天国のような場所です。アメリカ発祥のこの店は、釣り具やキャンプ用品、ハンティングギアなど、アウトドア活動に必要なあらゆるものを提供しています。
日本でもオンラインで購入可能で、特にバス釣り用品に関しては、高品質なオリジナル商品が豊富に揃っていることで知られています。また、店舗では巨大な水槽の中を泳ぐビッグバスや動物の剥製が展示され、訪れる人が楽しめる空間となっています。
現在はタックルを購入するのに、インターネットでのネットショッピングが当たり前になり欲しいタックルをクリック一つで購入できる便利な時代です。
しかし、インターネットが存在しない時代にはタックルの購入はショップへ買い物に行くしか方法が有りませんでした。そんな時代にジョニーモリス氏はカタログ通販による釣り具の販売を始めた開拓者です。
ボクが知る限り30年以上前ですが、日本からバスプロショップスのカタログからアメリカンルアーを通販で購入していた方もおられました。釣具店に置いてあるバスプロショップスのカタログは子供だったボクにとて、バター臭いアメリカを感じさせてくれるショッピングカタログでしたね。
では!! バスプロショップスを作った男 ジョニーモリスとはどんな人!の始まりです(^O^)/
1916年、ミズリー州にバスプロショップス創業者 ジョニーモリスが誕生!
ジョニーモリス氏(JOHNNY MORRIS)は1916年にアメリカはミズリー州スプリングフィールドで生まれます。グレンデール高校を卒業後にドルーリー大学に進学します。
ジョニーモリスは子どもの頃から釣りをしていたようで、父親や親戚の叔父さんに釣りに連れて行ってもらったようです。
ジョニーモリスは22歳の時、70年代前半から中盤にかけて5年間B.A.S.S.トーナメント・トレイルで活躍します。最初のB.A.S.S.トーナメントに出場した時は21位の成績でした。
そして、プロバス・トーナメントのキャリアにおいて、彼はプロとして在籍中、バスマスター・クラシックに5回出場し、最高のプロアングラーであることを証明した。当時のジョニーモリスは、欲しい最新タックルが地元では手に入らない事に悩んでいました。
バスフィッシングの関心の高まりに気づいたジョニーモリスは、1972年にミズーリ州のスプリングフィールドにある父親の酒屋「ブラウンダービー」の裏に8平方フィートのスペースを借りてBass Pro Shopsを始めました。
しかし、ルアーの販売に対して父親はあまりいい顔はしませんでした。すでに、釣具や餌の販売はしていたのですが、ルアーが売れたことがなかったからだそうです。
父親のジョン・A・モリス氏は少年時代は貧しく、主に大叔母に育てられました。第二次世界大戦には勲章を受けた退役軍人でもあります。ジョン・A・モリスは、誇りを持って国に仕え、バルジの戦いにも参加しました。その後ミズーリ州に戻り、スプリングフィールドで酒屋を始めます。
父親が経営していた酒屋はただの酒屋ではありませんでした。ミズーリ州で最も成功したチェーン展開していた酒屋です。父親は成功者であり、起業家としてのビジネスセンスが優れた人だったのです。
バスプロショップスの創業は父親の店を間借りして始めたタックルショップ!
1971年の時点でジョニーモリス氏はドルーリー大学で経営学を学んでいました。学んだ経営学を活かしてお客のニーズに合わせたルアーを販売すればバスプロショップスの経営は必ず上手くいくと父親に説明します。
そして、店の壁2.4平方メートルを間借りしてバスタックルの販売をスタートします。父親の心配をよそに、釣り人の間でバスプロショップスは話題になり順調に利益を出していきます。
そんな中、電話での注文も増えたことから釣り人が集まる場所に、店で取り扱っている商品のカタログを置く事を思い立ちます。1974年に約1,500点のアイテムを含む180ページからなるバスプロショップスの最初のカタログを作り通販ビジネスを成功させていきます。
現在のカタログは400ページを超えるボリュームになり、年間で400万部を超えるカタログが世界中に送られカタログを見て釣り人がタックルを購入しています。
さらに、バスプロショップスの名前を浸透させる為に店のオリジナル・タックルを作り、さらに1975年にアメリカン・ロッド&ガンという卸部門も立ち上げてオリジナルタックルの販売効率を上げていきます。
また、1977年にはジョニー・モリスは世界初のボート、モーター、トレーラーをパッケージにして販売するBass Trackerを始めます。このサービスが始まる前はボート、エレクトリックモーター、トレーラー等をそれぞれ自身で組み合わせて購入する必要があり、フィッシングボートに対する知識が必要になっていた時代です。
しかし、高品質なボートを工場から直行で販売することで、リーズナブルな価格でボートを販売する事にも挑戦します。Bass TrackerはFish readyと言ってボートを購入後、そのまま湖に行って釣りが出来る状態でボートを販売するサービスです。
Bass Pro Shopsはアミューズメントパークのようなタックルショップ
通販で成功したジョニーモリス氏は次の一手を打ちます。1984年には本店を皆さんが良く知るタックルショップをアミューズメントパークのように改修し来店するお客を楽しませる工夫を凝らします。
ジョニーモリス氏は多くのバスアングラーが実際にお店に着て商品を手にして購入して欲しいと考えていたようです。
現在、Bass Pro Shopsは巨大な水族館、広大な野生生物の山やジオラマに加えて、多くの場所にはユニークなレストランやエンターテイメントがあります。北米全域に約200の小売店とマリンセンターを構えており、アウトフィッターズは年間2億人以上の来場者を迎えています。
Bass Pro Shopsの店舗には、毎年400万人以上の訪問者を迎えるミズーリ州スプリングフィールドではNo.1の観光地になっています。
ジョニー・モリスは、自然保護への強いコミットメントから、ミズーリ州のテーブル・ロック・レイクを見下ろすオザーク山脈に、ビッグ・シダー・ロッジを創設しました。
バスプロショップスの創業者である彼は、このリゾートを通じて、訪れる家族や友人が大自然とつながり、世界クラスの宿泊施設とレクリエーションを体験できる場所を作り出しました。ビッグ・シダー・ロッジは、豪華なロッジ、居心地の良いコテージ、プライベートなログキャビン、そしてグランピング施設を含む、様々な宿泊オプションを提供しています。
また、ジャック・ニクラウスが設計した「トップ・オブ・ザ・ロック」ゴルフコースは、彼の手がけた数々のコースの中でも特に有名です。彼はゴルフ界の伝説的な人物であり、その設計したコースは世界中のゴルファーから高い評価を受けています。
また、彼が作り上げたドッグウッド・キャニオンは、1万エーカーにも及ぶ広大な原生地域で、自然保護と教育の場としても知られています。この地域は、ハイキングや釣りなど、多くのアウトドア活動を楽しむことができる場所として人気があります。
おわりに
ジョニーモリス氏は国際漁業野生生物機関協会から「会長賞」を授与され、国立魚類野生生物財団の理事を6年間務め、そのうち3年間は会長を務めました。ジョージ・ブッシュ元大統領から「テディ・ルーズベルト自然保護賞」を受賞し、1992年にはスポーツフィッシングの殿堂入りを果たします。
2008年の売上は3400億円、従業員数は1万6000人だそうで、2017年にはライバルのCabela’sを50億ドルで買収し、Bass Pro Shopsの規模をほぼ2倍にし、同年にオープンしたミズーリ州に3億ドルを費やし350,000平方フィートの博物館と水族館を建設しました。
バスプロショップスのスタートが自身が大学生で資本金100万円からスタートして成し遂げた事にも驚きです。まるで、映画のようなサクセス・ストーリーですね。
ボクはX(旧Twitter)でもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「X(旧Twitter)のフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。また、記事の感想などがあれば、お問い合わせフォームからコメントして下さい。
バスプロショップスを作った男 ジョニーモリスとはどんな人!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
コメント