今回、ご紹介するバス釣り界の偉人はアメリカでは著名なアウトドアライターのホーマーサークル氏です。ヘドン社の副社長も務められ、あのヘドンのバイブレーション、スーパーソニックの名前を付けた方でもあります、
ボクがホーマーサークル氏(Homer Circle)を見たのは確か中学生の頃なので35年以上前にさかのぼります。当時、毎日のように入り浸っていたルアーショップのテレビ画面が初めての出会いです。
ルアーショップでながされていたビデオ映像は字幕もなかったので、何を話しているのか理解できない劣等生なボクでしたが、その映像を食い入るように見ていました。それが、BIG MOUTH やFEEDING HABITS OF BASSでした。
ホーマーサークル氏はアメリカのアングラーたちに親しみを込めてアンクル ホーマー(ホーマー伯父さん)と呼ばれ親しまれた方です。今回は ホーマーサークル氏にスポット当てたいと思います。
では!! ホーマーサークル氏はヘドンの副社長でスーパーソニックの名付け親!の始まりです(^O^)/
バス釣りの偉人 アウトドアライター ホーマーサークル氏とは?
ホーマーサークル氏は12歳からバス釣りを始めます。1940年高校を卒業したホーマーサークル氏は、オハイオ州のアウトドアショップでセールスマンとして就職しました。8年間、市場に釣り具として導入されたすべてのフック、ライン、シンカー等の新商品を見て使用する機会がありました。
ある日、スプリングフィールドデイリーニュースの編集者がサークルが働いていたアウトドアショップに来店し、釣りについて見識のある人を雇いたいと考えているが知らないかと尋ねたので、サークル氏は私ではどうでしょうかと自分自身を指名します。そのバス釣りの知識を買われ地元紙の記事を書くようになります。
1945年にハンドメイドルアーWalnut Crabを売り込みにミシガン州のヘドン社へ売り込みに行きますが、ヘドンはルアーを購入しませんでした。しかし、ヘドンと親会社のデイジーBBガンカンパニーの両方で、広告と広報の副社長としてサークルを雇いました。そして、1964年、サークルはスポーツアフィールド誌に釣りの記事をフリーランスで提供し始めます。
ヘドンのソニックの名付け親でもあるホーマーサークル氏の活動!
1957年に発売されたスーパーソニックの開発と名づけ親もホーマーサークル氏です。後にホーマーサークル氏はヘドン社の副社長に就任します。1960年代半ばにヘドン社から引退し、数年後にフロリダ州中部に移住しました。
1968年から2002年の間、彼はバス釣りに関する多数の本を執筆します。著書には、The Art of Plug Fishing(1965)、Newバス釣りガイド(1972)、バスのワーミングとプラギング(1972)、サークルオンバス(1996)、バスウィズダム(2000)があります。
ホーマーサークル氏は映像の分野にも参入しています。「TheFisherman」や「Sports Afield」そして「TheOutdoorsman」などのテレビ釣り番組のホストも務め、1973年にグレン ロー氏とタッグを組んだ作品のBigmouthと1996年に放映した、BigmouthForeverの2つの釣り映画に出演しました。
ホーマーサークル氏はバス釣りというレジャーを「文化」として釣り人に定着させる活動をした人でしもあります。考えがバラバラで自分の利益しか追求しない釣具業界をまとめ上げるために、1957年に全米釣具協会(AFTMA)アフトマを結成します。
釣りの普及活動や釣り場環境の改善には政治へのアプローチが必要な場面もあり、考えを実現する為には個人の力では難しい場面が多いので釣り人やメーカーを結集して力を持って発信していく団体を作りあげました。
アメリカアウトドアライター協会の前会長であるサークル氏は、1981年の淡水釣りの殿堂、2001年のバス釣りの殿堂、2007年のIGFAの殿堂など、数え切れないほどの賞を受賞しています。 1996年にアメリカスポーツフィッシング協会生涯功労賞を受賞しています。
18カ月間に及ぶ撮影期間を掛けて作られた Big Mouth !
1972年~73年に掛けてグレン ロー氏が撮影、ホーマーサークル氏がテクニカル アドバイザー兼出演者としてタッグを組んだビック マウスが発表されます。30年以上も前の作品ですが現在も通用するレベルの高い作品です。
ビッグマウスの撮影がおこなわれた場所はシルバー・スプリングスと言う透明度の高い水域で行われました。当時、撮影の期間を2週間と考えていましたが、2カ月に延長し、それでも撮影は終わらず、最終的には18カ月間に及ぶ撮影期間になっていきます。こうして作り出されたのがビックマウスです。
ビッグマウスの制作中に映画のプロデューサー兼映像作家であるサークル氏とグレンロー氏は、その後サークル氏が亡くなるまで親密な友情を築いたそうです。
現在は販売はされていませんが、最新版のDVDではヒロ内藤さんが字幕を担当したBIG MOUTH やFEEDING HABITS OF BASSが見れるようになりました。これにより、やっと中学生時代に見た映像の英語の意味が理解できるようになりました。
ヒロ内藤さんにホーマーサークル氏の人柄を教えてもらいました
ホーマーサークル氏は優れたアウトドアライターでもあり、アウトドアライターたちの中でもホーマーサークル氏は尊敬されていたそうです。
アウトドア ライターとしても、数々の賞を取られており、ボクが尊敬するヒロ内藤さんもアメリカで膨大な数のバスに関する情報の中でもアンクル・ホーマーが書いた記事は必ず目を通すそうで、アングラーとしてもホーマーサークル氏を尊敬されているそうです。
2024年6月22日にヒロ内藤さんとお会いして、ホーマーサークル氏について少しお話が聞く事が出来ました。ホーマーサークル氏の自宅は1時間半ぐらいの距離にあったそうで、ヒロ内藤さんも何度かお会いしているそうです。
几帳面な方で記事や原稿はキチンとタイプライターでタイプしていたそうです。質問の手紙を出したところ丁寧にタイプされたお手紙が返って来るそうです。とても親切な方とヒロ内藤さんは仰っていました。
記事でも紹介した、アメリカのバラバラな釣り業界をまとめ上げて、バス釣りを文化として定着させた功労者でもあります。ビックマウスの映像を見るたびに中学生だった頃の釣りバカな自分と釣りの楽しい思い出が蘇ります。
ホーマーサークル氏は2012年、97歳でお亡くなりなるのですが、90代の年齢に関わらず、亡くなる数年前までバス釣りに行かれたり執筆活動をしていたようです。最近は人生100年といいますが、ボクもそんな釣りが楽しめる元気なお爺さんになりたいと思いました。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。アメリカの著名なアウトドアライターであるホーマーサークル氏について紹介しました。バスフィッシングの歴史的な側面を学んでもらえたら幸いです。
ボクはX(旧Twitter)でもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「X(旧Twitter)のフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。また、記事の感想などがあれば、お問い合わせフォームからコメントして下さい。
ホーマーサークル氏はヘドンの副社長でスーパーソニックの名付け親!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
コメント
ヒロさんの翻訳が付いた
DVD3部作は必見ですね😃
次男坊さんコメントありがとうございます😁
ビックマウスシリーズのDVDはどれも必見ですね。
ホーマーサークル氏の解説と超クリアーな水中映像は圧巻です😃
シルバースプリングスの
美しさに思わず目を
奪われてしまいますね😃
澄み切った水の中を
悠然と泳ぐデカバス、、
住みたいです(笑)