1948年にフレッドアーボガストから発売されたフラホッパーをアップデートしたのが、フラホッパー2.0です。フラホッパーとフラホッパー2.0では5つの仕様の変更があります。
一つ目がラインアイがヒートンから8管に変更されました。次に2つ目がフックを止める方法がリグから8管とスプリットリングを介して取り付けられ、3つ目にフックの設置位置もベリーとリアに変更され、フックが自由に動く事でバラシの軽減になっています。
4つ目にフラスカートからフェザーフックに変更されました。劣化の激しいフラスカートからより動きが細かいフェザーフックに変更する事でバスにアピールする狙いがあります。5つ目にフックもサイズをダウンサイズさせ、ワイドゲイブの刺さりの良いフックに変更されています。
では!! 「爆音!」フレッドアーボガスト フラホッパー2.0のインプレ!の始まりです(^O^)/
「爆音のチャガー音!」アップデートしたフラホッパー2.0で釣ってみた!
7月16日晴れた淀川で夕マズメ狙いでフラホッパー2.0を使って遊んでみました。水位は普通で風は西南西の風が吹く状況でした。フラホッパー2.0を使って感じる事はポッパー音が他のポッパーとは違う音色と音量です。
ショートストロークで引くとポッパー音が鳴りストロークを長くするとチャガー音を鳴らしますが、特にチャガー音を出した時にフラホッパーは空気も水中に引き込むので大きな音と泡を発生させます。
リリーパッドのような密集したアイソレートカバーのポケットに投げ込んで短い距離でチャガー音を出す事がフラホッパーを使うと可能にしてくれます。今回釣り上げたバスも密集したウィードの中をチャガー音で誘いポーズを長めに取る事で反応してくれました。
面白い事に同じポイントをポップRで攻めた後、出ないのでラトリンログに変えてゾーンを下げても反応がなく、次にフラホッパー2.0に変えて大きなチャガー音を意識して出す事で反応してくれた一尾です。
また、フラホッパーは左右に首も振ってくれますので、ロッドワークによるルアーの演出も多様で使っていて楽しいルアーです。
フラホッパー2.0はフラスカートではなくフェザーフック仕様になっているのでポーズした時のフレア感がフラスカートとは違います。フラスカートはメンテナンスを怠ると直ぐに劣化してしまいますが、フェザーはそんな事がないので安心です。
また、フラホッパーはリアフックがフラスカートには付いていませんでしたが、フラホッパー2.0はフェザーフックなので、フェザーにバイトして来たバスも獲る事ができます。リグも8管になっているのでバスとのファイト時のバレも軽減していると思われます。
フックもショートシャンクでワイドゲイプなフックでサイズもモノに変更されています。
この辺りの仕様を見ているとフラホッパー2.0はオリジナルのフラホッパーをアップデートされたルアーだと感じます。
フラホッパー&フラホッパー2.0のスペックの違いを詳しく見て見よう!
LENGTH | 2″ (5cm) |
WEIGHT | 3/8oz (10.0g) |
TYPE | floating |
HOOK | #6 |
フラホッパー2.0はレングスが2インチでウェイトが3/8ozの1種類で構成されています。オリジナルのフラホッパーは4タイプの大きさが用意されています。
ラインアイのヒートンとフックを止めるリグがワンピースリグから8管仕様に変更されフックの取り付け位置はあまり変わらないようですが、ヒートンよりも8管の方が軽いので浮き姿勢に変化があります。次に浮き姿勢を見て見ましょう。
浮き姿勢もオリジナルフラホッパーの方が尻下がりでラインアイは水面に近いのに対してフラホッパー2.0はほぼ水平でラインアイがオリジナルより深い位置に来ています。フラホッパー2.0のチャガー音の出しやすさはこの辺りに秘密があるのかもしれません。
フラホッパー2.0はフックサイズは♯6ですが、オリジナルのフラホッパーG760、3/8ozには♯4のトレブルフックが搭載されています。
フック形状もフラホッパーの方がロングシャンクなのが分かります。フック同士の絡まりを失くす為とフラスカートにバイトして取れなかった魚を獲る為にフックの取り付け位置も変更されています。
フラスカートの劣化が激しくオリジナルのフラスカートも手に入らないので、フェザーフックに変更しているフラホッパー2.0はその辺りもメンテナンスを気にする必要がなくなりました。
カラーリングがクラシュペイントで見た目が現代的な印象を与えてくれますし、フェザーフックのカラーもルアーカラーに合わせて作られているので、とてもカッコイイですよね。2023年のI-CASTで発表されていますが、新色2色が追加されますね。
フレッドアーボガストのフラホッパーの歴史と機能についてのお話し!
フレッドアーボガスト社のフラホッパーの登場はスポーツアフィールドの1947年4月号の広告では、フラポッパーが最初にフライフィッシング・ルアーとして紹介され、翌年の1948年になるとベイトキャスティングで扱えるサイズのフラホッパーが登場します。
Fred Arbogast社の社長兼エンジニアでもあるフレッド アーボガスト氏はフラスカートのアイディアをフラダンスのショーを見て思い付きます。フレッド アーボガスト氏は元はタイヤメーカーのグッドイヤーに勤めていた事もあり、ラバーを使ってフラスカートを作り出します。
ラバースカートにアクションを与えた後のスカートの動きが他のポッパーに使われているフェザーとは違い動きが唯一無二なパーツなのも特徴です。
フラホッパーの断面図を見ても分かる通りRの付いたデザインではなくコップのような形状です。ラインアイの位置も中心よりも下に付いており、取り付け角度がつけられていますね。このような構造なので、フラホッパーのポップ音は他のポッパーとは違い独特な音色に感じます。
ポップRとかと比べるとフラホッパーの方が甘くウォームな音が出ているように感じますし、チャガー音はボディサイズからは考えられないくらいの大きな音量と泡が発せられます。
見た目とは裏腹にフラポッパーの動きは単調ではなくクイックに首振りもこなしてしれます。特許申請に書かれた図でも分かる通り、フラポッパーがテーブルターンした後にスカートがフレアする所まで書かれています。移動距離も浮き姿勢にしては短く一か所でネチネチとアクションさせる事もできます。
フレッドアーボガスト氏については、コチラの記事に詳しく書いていますので、興味があればフレッドアーボガスト氏の人生に触れてみて下さい。
HIROismスタイルでフラホッパー2.0を使う上でのセットアップを紹介!
フラホッパー2.0を使う上で組んだタックルセットアップはロッドがSMITHのHIROismのCalypsoLJ2にリールがダイワのスティーズCTにラインがシルバースレッドHiro’s Choiceクランキング12lbで組んでみました。
ピンスポットでフラホッパーを動かすのなら、CalypsoLJ2のようなファーストテーパーのショートロッドを使う事で細かいポップ音を出す事ができるので、おすすめです。
リールはボクの好みがロープロファイルなリールなので、スティーズCTを使っています。パーミングしやすいリールは疲れも軽減してくれます。スプール径も小さいので回転の立ち上がりも早く気に入っています。
ラインはドHiro’s Choiceの中から伸びの少ないクランキング専用ラインを使いました。シルバースレッドSARよりも伸びが少ないので、12lbに落としてもロッドワークの伝達も良くルアーを細かく動かす事ができます。
ヒロ内藤さんの考えられたタックルを使って変化点を意図的に作り出して、バスを釣るスタイルを試されるとバス釣りが更に面白いゲームになるので、試してみて下さい。
おわりに
最後までお読みいただき、ありがとうございます。フレッドアーボガスト フラホッパー2.0のインプレは楽しんで頂けたでしょうか? 強烈なチャガー音と空気を含んだ泡を作り出すポッパーはフラホッパーならではだと感じます。
この記事を読んでフレッドアーボガストの「フラホッパー2.0」でバスを釣ってみたいと思われたら下記のリンクから購入する事ができます。
今回の「爆音!」フレッドアーボガスト フラホッパー2.0のインプレ!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
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