バス釣りはオワコンな終わってしまった趣味なのだろうか?

バス釣り雑記

ボクは週末にはバス釣りを楽しんでいますが、最近はバス釣りは終わったコンテンツ、オワコンだと言う人がいますが、実際どうなのでしょうか?

バス釣り以外の釣りというジャンル自体はコロナの影響でアウトドアブームにより海で釣りをされる方も増えたので、終わったコンテンツでは無いようにボクは感じます。

とは言え! ブラックバスが様々な要因で釣れなくなったのは確かです。魚が釣れない釣りは趣味として楽しめないもの確かに頷けますね。

今回はバス釣りがナゼ終わったコンテンツと言われてしまうのかについてボクなりに考えてみたいと思います。

では!! バス釣りはオワコンな終わってしまった趣味なのだろうか?の始まりです(^O^)/


1925年にアメリカからブラックバスが遥々日本にやってきた! YA!YA!YA!

そもそもブラックバスの歴史を振り返るとブラックバスはどの様な経緯をたどって日本に移植され日本に定着したのかを知る必要があります。

1925年に実業家だった赤星鉄馬がアメリカはカリフォルニア州 (Santa Roza) からラージマウスバスを食用として、箱根の芦ノ湖に約90匹を放流したのが最初とされています。2025年の大阪万博の年には放流されて100年になるんですね感慨深いものがあります。

1930年代には長崎県白雲池、山梨県山中湖、群馬県田代湖、兵庫県峯山貯水池に政府の許可の下、試験放流され80年代に入るとブラックバスは日本全国に分布します。

1980年代からバス釣りブームが起こり、日本でも河口湖でトーナメントが始められるようになります。この時代にはアメリカのプロアングラーであるローランドマーチンがスポンサーのシマノだった事もあり、日本に来日しビックブレードのスピナーベイトのテクニックを紹介しました。

1988年には池原ダムにフロリダバスを放流するプロジェクトを西山徹氏やバグリーベイトカンパニーのバグリー社長そして日本のアングラーの協力で放流されます。

1990年代半ばからは大きなバス釣りブームが起こり池原ダムで育ったフロリダバスのビックバスが釣れたのもこの時代です。バスフィッシングがとても認知された時代でもありました。

そして、2005年6月に、小池百合子環境大臣(当時)にラージマウスバス(フロリダバスを含む)、スモールマウスバスが環境省によって特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律によって指定される。

1920年代半ばに食用として赤星鉄馬が国の認可を得て放流したのブラックバスですが、悲しい事にモノ言えぬ魚の生存の権利は奪われた事になります。

その後は琵琶湖では、在来種の保護などのために再放流を禁止した県、湖、川などがある一方でリリースを認めてキチンと管理されている都道府県もあり現在に至ります。


90年代バス釣りブーム後の釣り場の減少とブラックバス駆除が始まる

1980年代からバス釣りをしているボクとしては確かに釣りが出来る釣り場が減ってしまったと感じています。ボクの少年時代には琵琶湖はもちろんの事、兵庫は加西の野池や近畿のダムなど、様々な釣り場で釣りをする事ができました。

この時に釣りに行った思い出や人とのつながり、そして自然を通して感じたモノはボクの人生において掛け替えのない体験ですし、バス釣りは素晴らしい遊びだと思います。

1990年代の大きなバス釣りブームが起こります。しかし、ゴミや駐車そして騒音など、心無い釣り人のマナーの問題が指摘されるようになり、特に農業の灌漑用水として使われるため池での釣りが禁止になっていきます。

更に琵琶湖でも漁港内の漁師の船にラインが絡んだりルアーが絡まったまま放置されたりする事で漁港での釣りが禁止になったエリアがあります。

その後はバス釣りブームは収束しましたが、一度釣りが禁止になったエリアで釣りが出来る訳も無く、現在も出来ない状態のままです。

そして、2000年代に特定外来生物に指定されてからは各県で駆除が頻繁に行われました。ブラックバス駆除によって更にバスの数は減る事になります。


バス釣りはオワコンになってしまったコンテンツですが、それで良いです

こうして見るとネガティブな内容ばかりで、バス釣りはオワコンで終わっていると言えます。90年代のブームの時には700万人が楽しんでいた釣りが70万人以下にまで減っているとも言われています。

最近ではブラックバスを駆除する事にもお金が付きまといますので、ある県は国に財源を要求して駆除活動を続けていくそうです。駆除活動が無くなると大人の事情や政治家は票田の絡みもあるので無くせないんでしょうね!

しかし、ボクの地元の河川でも15年前に比べると駆除の頻度と駆除に参加する人が減っているように感じています。ブラックバスに関心が向かなくなり、ブラックバス駆除が無くなったんでしょうね!

ある意味、ブラックバスに関心を持たれなくなる事でネガティブな内容も含めた一連のブラックバスブームが収束をしたと言える状態だとも言えます。ブームやバブルに良いことがない一例のようにも映って見えます。

バスルアーメーカーもブームが終わりソルトウォーターに移行していますが、メーカーも経済効果の高いジャンルに力を入れるのは当然と言えます。しかし、ソルトウォーターゲームの方もブームにより同じ道を辿り始めています。

ボク的には人間の都合でいじられて環境がおかしくなるくらいなら、このままブラックバスに無関心になってもらった方が良いように感じます。バス釣りオワコン! いいじゃないですか!


オワコンの趣味なんだからスモールマウスバスもそっとしといて欲しい

最近は全国の河川でスモールマウスバスの繁殖が進み問題になっています。スモールマウスバスは日本の限られた湖で生息していた魚です。

スモールマウスバスが何故、こんなにも繁殖したのかボクは理由を知らなかったので、ルアーメーカーの方に色々と問題を教えて頂きました。元々はため池に居たスモールマウスが池の水抜きをした事で繋がっている河川に放流する事になったケースがあるそうです。

他にはスモールマウスバスが特定外来生物に指定されていない時代に放流された河川で徐々に自然に増えてきているケースです。

釣りの対象魚としてはファイトが素晴らしいスモールマウスバスですが、ラージマウスバスの生息エリアを奪っていくとこ事なのでラージマウスバスが減りスモールマウスバスの方が勢力拡大していくそうです。

また、スモールマウスバスが釣れると駆除の対象になり、ラージマウスバスのリリースが許可されていた湖や河川でも、どちらのバスもリリース禁止になるかもしれない懸念があるようです。

「最初はスモールマウスバスが釣れて喜んでいたが最近は複雑な気分なんです。」っと仰っていた言葉が印象的でした。

話を聞いてボク的にはオワコンになって関心が薄れていく趣味なのだからラージもスモールも関係なく話題にならないでそっとしといて欲しいですね。


おわりに

ボクはバス釣りはオワコンで良いと考えます。この終わったコンテンツのバス釣りを楽しめる人だけが楽しめばいいように感じています。

どんどんバス釣りを引退、卒業してくれる事で日本のバスルアーメーカーは大変でしょうが、日本で細々とバス釣りを楽しむ人には良い環境になると思います。

最近の懸念される部分はスモールマウスバスについて問題を大きくされる事です。繁殖した理由も結局は人間が犯した行為なのですが、矛盾を感じてしまいますね。

昔のような釣ったバスの怪我口を消毒してリリースしていたブラックバスと言う魚を大切に扱うアングラーたちの趣味として存在していれば良いと考えます。

また、違う魚種をターゲットにするのも良いと思います。バス釣りは難しくなったので釣れて楽しめる魚を求める事はいいことです。

ただ、歴史を振り返るとブームになると利用する人が出てきてブラックバスのような目に合う魚が生まれないためにも、釣り人はブームにはしない程度に対象魚種を分散し釣り楽しんだ方が良いのかもしれないと思います。

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バス釣りはオワコンな終わってしまった趣味なのだろうか?があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


コメント

  1. ふくちょー より:

    テレビでも紹介されるような一部フィールドを除き、痩せきったフィールドしかない一関東人の感覚ですが、と前置きした上で次のように思います。

    バス釣りは採捕した魚を食べることを目的とせず、釣ること自体を楽しむ「ゲームフィッシング」に位置付けられる道楽だと思います。
    故に、「ある程度釣果に再現性を実感できる程度の魚の個体数が維持されていない釣り場では、ゲームフィッシングとしての釣りは成立しない」と自分は考えています。
    例えば、釣り番組を見ていても、「最近の霞ヶ浦では釣果に再現性を見いだせない」などと語りながらプロアングラーが竿を振るっているのを見ると、「同地のバス釣りはゲームフィッシングではなく、『徳川の埋蔵金探し』のような別種のレジャーなのだろう」と感じるのです。

    故に、ある程度の経験のある人でも再現性を見付けられる程度の個体数を維持できなくなったフィールドのバス釣りは、ゲームフィッシングではなく、『徳川の埋蔵金探し』的な物質的満足を極めて期待しがたいレジャーであって、それを楽しむ消費者の層は一見水辺で同じ行為をしているようでも、ゲーム性を楽しむことを諦めた別層の存在なのだろうという風に思います。

    記事のタイトルと繋げると、昨今「ゲームフィッシングとしてのバス釣り」が終焉を迎えつつある釣り場も存在するが、別の価値観にシフトしていけば、レジャーとしてのバス釣りは存続し得る。
    ただし、その価値観の変容を許容できない人にとっては、バス釣りはバス釣りでなくなってしまい、いわゆる『オワコン』と評されるのではないかと思うのです。

    • NAGAMASA より:

      ふくちょーさん コメントありがとうございます。
      バスの数が減ってしまって釣りとしての楽しみを謳歌できない現状ではふくちょーさんの仰る
      再現性のあるゲームフィッシングからはかけ離れたモノになっていると思います。
      釣れないフィールドでバスフィッシングをする事を徳川の埋蔵金と仰るのは言い得て妙です。
      確かに今後のバスフィッシングは釣果を得る事は難しくなって来ますが、バスフィッシングの
      歴史やブラックバスと言う魚を知ることで、また新たなゲームフィッシングの楽しみとして
      いければと考えます。でも、いっぱい釣りたいですよね(^_^;)

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