今回はネコリグの作り方、アクションやタックルセットアップとネコリグやワッキーリグをする上で知っておくべき基礎知識を紹介します。ワッキーリグ、ネコリグが流行ったのはバス釣りブームの時代だったと記憶します。当時も沢山のバスが釣れたワッキーリグですが、時代が変わった今でも釣れ続いている完成度の高いリグです。
シンカーやリーダーを介さずにワームにダイレクトにアクションを与える事ができるネコリグは、とてもワームを細かく動かす事に長けたリグです。
また、シンカーをワームの内部にセットする事で余分なパーツが無く見た目にも違和感を与えない点も優れており、移動距離を抑えた釣りでバスにアピールする事ができるリグです。
「たった10分で学べる!」ネコリグの作り方と使い方の基礎知識!の始まりです(^O^)/
簡単! 3スティップで作れる ネコリグ&ワッキーリグの作り方を学ぼう!
それでは写真を使ってネコリグ&ワッキーリグの作り方を解説したいと思います。ネコリグ&ワッキーリグを作る際の手順は3つのステップを踏んで製作します。何も難しい事はしないので誰でもリグる事が出来ますよ。
ステップⅠ ワームとシンカーそしてフックを用意しょう!
それでは、ネコリグ&ワッキーリグの作り方を見ていきましょう。先ずはワッキーリグを作成するためには、ワーム、ネイルシンカー、そしてフックが必要です。

ネイルシンカーを埋め込むネコリグやワッキーリグは、あらゆるタイプのワームデザインに対応可能です。ストレートワームだけでなく、カーリーテールやリボンテールなどのワームを使用することで、フォール時にテールが動き、バスにアピールする効果があります。
ステップⅡ ワームにネールシンカーを挿入
ワームにネイルシンカーを挿入する際は、ネイルシンカーの直径よりも小さい穴を先に作ることが重要です。ワームフックを使用して穴を開け、その後ネイルシンカーを挿入すると、シンカーがワームにしっかりと固定され、美しく装着でき、抜けにくくなります。

ボクはネイルシンカーをワームの頭から少し出す事で硬いシンカーがボトムに接触するのでボトムの地質を感じやすくなり、ズル引く時にも音が発生すると思われます。逆に音を抑えたい時はシンカーを全て差し込んで使います。
ネイルシンカーの素材には鉛やタングステンがあります。同じウェイトでも細く作られているはタングステン素材のネールシンカーです。1/8oz以上のシンカーを埋め込む時にはウェイトが大きくなるのでタングステンの方が綺麗にセッティングする事ができます。
ステップⅢ ワームにフックを刺すする
ワームにフックを刺します。フックの刺し方はワームが沈む際にバランスを保つための適切な位置にフックを刺します。ルアーメーカーは自社のワームに最適なフックの位置をメーカーのホームページで紹介していることが多いので、参考にすると良いでしょう。

ネイルシンカーを使用したワッキーリグは、ワームの帯部分に取り付けることでバランスよくセットアップできます。また、ウィードガード付きのワッキーリグ専用フックもあり、カバーの密度に応じてフックを選ぶことで問題を減らすことが可能です。
ワッキーリグ&ネコリグのフックの刺し方のパターン
ワッキーリグやネコリグには、障害物の中を攻める為に考え出されたスナッグレスネコリグもあります。スナッグレスネコリグをセッティングするには専用のワームフックを使用する事をおすすめします。下記の図はフックのセッティング例を示していますので活用して下さい。

ワッキーリグやネコリグを作る際にはワームに対してフックの種類やサイズをメーカーホームページなどで知ることが出来るので、それに習ってフックを選ぶ事をおすすめします。
「進化し続けるリグ!」 ネコリグ&ワッキーリグの種類と特徴を学ぼう!
ネコリグ&ワッキーリグには大きく分けて4タイプのスタイルに分類されます。最初に紹介するのが、ワームにウェイトを埋め込まないワッキーをノーシンカーワッキーと言って沈下速度が一番遅いのが特徴です。
・ ネコリグ (ワッキーリグ)
・ノーシンカーワッキー
・スナッグレスネコリグ
・ジグヘッドワッキー (インチワッキー)
ボトムを感じて釣りたい場合や風の影響でワームをコントロールしずらい際にワーム頭部にウエイトを入れたワッキースタイルをネコリグとも呼びます。同じリグで発祥の仕方に違いがあるので名前に違いが生まれました。
ノーシンカーと比べて沈下速度が速くフォール姿勢はウエイトの入った部分から沈むのでフォール中のアクションはワームのスタイルによって決まります。
スナッグレスネコリグ(ウィードレスワッキー)は専用のフックを使ったワッキーリグでフックポイントがむき出しだったワッキーリグをフックのセット方法を変える事でフックポイントを隠して障害物の中へネコリグを送り込めのようにしたリグです。
ジグヘッドワッキーはインチワッキーとも呼ばれるリグで韓国から生まれたワッキーリグを指します。ノーシンカースタイルのワッキーと同じ位置にウェイトが付く事でストレートワームのフォールアクションを損なうことなく沈下スピードを上げられるのがポイントです。
また、ジグヘッドワッキーはジグヘッドのウェイトの移動でワームが激しくロールアクションをするのも特徴でワームのカラーによっては色の変化でバスにアピールする事ができます。
ワッキーリグやネコリグのフックの刺し方を知る事でカバー回避力が上がる!
Wired2fish.comの記事にワッキーリグのフックのセット方法によるメリットとデメリットが検証された動画があります。ワッキーリグのフックセット方法にはワームの横方向からからフックを刺す方法と縦方向のアップ方向とダウン方向の3種類に分けることが出来ます。
ワームが底に着くとき、フックポイントが上向きの状態(UP)はカバーに対して根掛かりが少なく、長いシャンクのフックを使用することで、シャンクがウィードレス効果をもたらします。
一方、フックポイントが下向き(ダウン)の場合、カバーに対して根掛かりは多くなりますが、ワームを引く力の伝達はUPの時よりも強く、アクションの伝達に優れています。

また、フックポイントが下向きの利点は、上向きに比べてフッキング率が高まることです。フックポイントが下向きの場合、バスがワームを咥えた際にフックポイントがワームに隠されるため、上向きの場合と比較してフックアップ率が低下するとされています。
ネコリグ&ワッキーリグを使うためのタックルセットアップを考える!
ネコリグ&ワッキーリグにはスピニングタックルでのタックルセットアップとベイトタックルを使ったベイトフィネスのスタイルに分かれると思います。3インチ~4インチサイズのノーシンカーワームを使ったワッキーリグではスピニングタックルを使ったタックルセットアップになります。

ロッドはウルトラライト~ライトアクションのロッドでフィネスワームを操る専用のロッドが使い易いです。長さは6フィート~6.6フィートまでが使い易くピンスポットにキャストをするなら短い方がキャストが決まります。
リールは2000番~2500番あたりが使い易く一巻き80cm前後の距離が巻き取れるスピニングリールが使い易いです。ラインはフロロカーボンラインなら3.5lb~5lb、ナイロンラインなら4lb~6lbが使い易いです。飛距離が欲しい場合はPEラインの0.6号~0.8号を使う事で広範囲を探る事が出来ます。
スピニングタックルでのワッキーリグの場合はネイルシンカーは0.9g~3.5g前後を多く使用します。
近年はベイトリールの性能が飛躍的に伸びた事もあり、軽量のルアーを扱う事が容易になって来ました。ネコリグ&ワッキーリグでもベイトフィネスのタックルを使う事でスピニングでは狙いにくいカバー周りを攻略する事ができます。

ロッドはウルトラライト~ミディアムアクションのベイトフィネスロッドにベイトフィネスリールをセットしてラインはフロロカーボンラインの6lb~10lbやPEの0.8~1号を使うと使い易いです。4.5インチサイズのノーシンカーワッキーまで扱う事ができます。
また、ベイトタックルを使ったヘビーなワッキーリグの使い方もあるので紹介します。ロッドはミディアム~ミディアムヘビーアクションロッドに通常のベイトリールにラインを16LB~20LBをスプールして使うスタイルです。
ワームのサイズが6インチ以上のワームを使うのでキャスタビリティーは損ないませんし、デカいバスとのやり取りもスムーズに行えます。
ワッキーリグのアクションはリフト&フォール、シェイキング、ドラッキングでOK!
ネコリグとワッキーリグを使用する際の基本的なアクションにはリフト&フォール、シェイキング、ドラッギング(ズル引き)があります。また、ワッキーリグでは他のワーム釣りと同様に、ボトムを感じ取ることが重要です。

1.3gのネールシンカーでボトムが取れない場合は2.5gの重いシンカーに変えてボトムが取れるようにウェイトを調整する必要があります。バスを釣る為にはゾーンをしっかり把握する事が重要になります。
シンカー付きのワッキーリグでテール付きワームを使用する際は、リフト&フォールの動作によりテールが動いてバスを誘うことが可能です。バスがサスペンド状態の時は、シンカーの重さを軽減してバスへのアピールを試みましょう。
また、ピンスポットで細かく誘う際には、ロッドティップを微細に動かしてワームにアクションを加えるシェイキングが、移動距離を抑制しつつ効果的です。
バスの活性が高く餌を探していたり、フィッシングプレッシャーが高い場合にはボトムをゆっくりとズル引くドラッキングが有効になります。
固定概念を捨てろ!ワッキーリグに使えるワームはストレートワームだけではない!
もし、貴方がワッキーリグに使うワームをストレートワームだけで楽しんでいたのなら、それは勿体ないです。ワッキーリグはアングラーの想像力で広がりが生まれるリグです。
カーリーテールやリボンテールのワームを使用することで、フォール時のアクションに変化をもたらすことができます。クローフィッシュやリザードのような幅広いボディを持つものは、フォールアクションが目立つだけでなく、水を押しのけるため、大きなディスプレイスメントを生み出します。

フィールドの水質の変化として相対的な濁度があがって濁った時にはストレートワームのアクションではバスがワームの存在を気付かない場合があるので、水押しの良いワームを使ってワッキーリグをすると釣果に繋がります。
ワームの沈下率と沈下姿勢にも影響するネコリグでのフックの選び方!
ワッキーリグをリグるに当たって重要なのがフックの選択です。各メーカーがワッキーリグ専用にフックを開発しているので、専用フックを使う事がおすすめです。

ワッキーリグ専用フックには、フックポイントが露出しているタイプ、ウィードガード付きのタイプ、そしてスナッグレスネコリグ用に設計されたタイプがあります。どのスタイルのワッキーリグを作るかに応じて、リグに合ったフックを選ぶことが重要です。

ノーシンカーワッキーの場合にはフックの大きさや軸の太さで沈下速度に影響が出る事を考慮してフックを選ぶ事が重要です。フックの軸やサイズが大きいと沈下スピードが速くなり、逆に細軸のフックやサイズが小さいと沈下スピードが遅くなります。
更にフックをセットする位置でワームの沈下姿勢が変わるので細部に拘ってワッキーリグを作る事ができますし、微妙な変化で釣果が変わる事もあります。
ワッキーリグもネコリグも違いは無い! 名付けた人が違うだけ!
ワッキーリグもネコリグもワームの頭にウェイトを入れて鈎をチョン掛けで使うスタイルの釣りなので違いはありません。このスタイルの釣りは日本では村上晴彦氏が考案した釣り方で世に広まったので村上氏が名付けたネコリグ(根こそぎ釣れるリグ)の名前で認知されています。

常吉リグ(ダウンショットリグ)はこのネコリグを公開したくない為に紹介されたリグだったそうで、それだけ釣れまくった公開を躊躇させる程のリグなのです。
しかし、このスタイルの釣りは既にアメリカでは行われていたリグでデカバスハンターのダグハノン氏も使われていたリグです。アメリカのワッキーリグは使うワームの種類がストレートワームに留まらない点が違っていた点です。
日本で広まったネコリグはストレートワームを使う事が前提で広く一般に認識されていたと感じます。古今東西、アドバンスアングラーは釣れる釣り方を考案しては隠し持っている事が分かります。
おわりに
今回はワッキーリグに関する記事を書いてみました。ボクが最初にワッキーリグを知ったのはヒロ内藤さんのハイパーバッシングでしたが、当時はこの釣り方をやっていませんでした。
村上晴彦氏がネコリグを発表した時にメチャメチャ釣っているのを見てワッキーリグってこんなに釣れるリグだったんだと知ることになり、このリグを使い始めました。今になって思えば、何でも知ったときに一度は試しておけば、一人良い思いが出来たと後悔したリグでもあります。
しかし、ワッキーリグが世に広まり出した当初はネイルシンカーも無く釘を差し込んで代用している人もいましたし、フックも専用のモノは無くマス針を使っていました。今では専用のフックやウェイトもあるので、便利な世の中です。
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「たった10分で学べる!」ワッキーリグの使い方とセットアップ方法!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになったのであれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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