ワッキーリグ、ネコリグが流行ったのはバス釣りブームの時代だったと記憶します。当時も沢山のバスが釣れたワッキーリグですが、時代が変わった今でも釣れ続いている完成度の高いリグです。
シンカーやリーダーを介さずにワームにダイレクトにアクションを与える事ができるワッキーリグは、とてもワームを細かく動かす事に長けたリグです。
また、シンカーをワームの内部にセットする事で余分なパーツが無く見た目にも違和感を与えない点も優れており、移動距離を抑えた釣りでバスにアピールする事ができるリグです。
「たった10分で学べる!」ワッキーリグの使い方とセッティング方法の始まりです(^O^)/
進化し続けるリグ! ワッキーリグの種類と特徴を学ぼう!
・ワッキーリグ (ネコリグ)
・ノーシンカーワッキー
・スナッグレスネコリグ
・ジグヘッドワッキー (インチワッキー)
ワッキーリグには大きく分けて4タイプのスタイルに分類されます。ワームにウェイトを埋め込まないワッキーをノーシンカーワッキーと言って沈下速度が一番遅いのが特徴です。
風などの影響でワームをコントロールしやすくする為にワーム頭部にウエイトを入れたワッキースタイルをネコリグとも呼びますが、同じリグで発祥の仕方に違いがあるので名前に違いが生まれました。
ノーシンカーと比べて沈下速度が速くフォール姿勢はウエイトの入った部分から沈むのでフォール中のアクションはワームのスタイルによって決まります。
スナッグレスネコリグ(ウィードレスワッキー)は専用のフックを使ったワッキーリグでフックポイントがむき出しだったワッキーリグをフックのセット方法を変える事でフックポイントを隠して障害物の中へリグを送り込めのようにしたワッキーリグです。
ジグヘッドワッキーはインチワッキーとも呼ばれるリグで韓国から生まれたワッキーリグを指します。ノーシンカースタイルのワッキーと同じ位置にウェイトが付く事でストレートワームのフォールアクションを損なうことなく沈下スピードを上げられるのがポイントです。
また、ジグヘッドワッキーはジグヘッドのウェイトの移動でワームが激しくロールアクションをするのも特徴でワームのカラーによっては色の変化でバスにアピールする事ができます。
簡単! 3スティップで作れる ワッキーリグの作り方を学ぼう!

では、ワッキーリグの作り方を見て行きたいと思います。ワッキーリグを作るのに必要なのがワームとシンカーそしてフックです。ウェイトを入れるワッキーリグはどの様なワームデザインも使う事ができます。フォール中にテール等が動くことでバスにアピールします。

ワームにネールシンカーを挿入します。ネールシンカーを挿入する前にネールシンカーの径よりも小さい穴を作る為にワームフックなどで刺してから挿入すると綺麗に装着することが出来ますしシンカーもワームにホールドされて抜けにくいです。
ボクはネイルシンカーをワームの頭から少し出す事で硬いシンカーがボトムに接触するのでボトムの地質を感じやすくなり、ズル引く時にも音が発生すると思われます。逆に音を抑えたい時はシンカーを全て差し込んで使います。
ネイルシンカーの素材には鉛やタングステンがあります。同じウェイトでも細く作られているはタングステン素材のネールシンカーです。1/8oz以上のシンカーを埋め込む時にはウェイトが大きくなるのでタングステンの方が綺麗にセッティングする事ができます。

ノーシンカーワッキーの場合はストレートワームを使うのですが、大体センターバランスが取れる位置にフックを刺します。ルアーメーカーも自社のワームのどの位置にフックを取り付けるが良いのかメーカーホームページなどで紹介しているので、それを参考にすると良いと思います。
ネールシンカーを入れたワッキーリグの場合はワームの帯のような部分に取り付けるとバランス良くセッティングする事ができます。ワッキーリグ専用のフックにはウィードガードが付いたモノも販売されているので、カバーの濃さによってフックを使い分ける事でトラブルが軽減できます。

また、障害物の中を攻める為に考え出されたスナッグレスネコリグもあります。スナッグレスネコリグをセッティングするには専用のワームフックを使用する事をおすすめします。
ワームに対してフックの種類やサイズをメーカーホームページなどで知ることが出来るので、それに習ってフックを選ぶ事をおすすめします。
ワッキーリグを作る上でフックの刺し方を知る事でカバー回避力が変わる!
Wired2fish.comの記事にワッキーリグのフックのセット方法によるメリットとデメリットが検証された動画があります。ワッキーリグのフックセット方法にはワームの横方向からからフックを刺す方法と縦方向のアップ方向とダウン方向の3種類に分けることが出来ます。

ワーム着底時にフックポイントが上を向いているUPの状態はカバーに対しての根掛かりも少なくシャンクの長いフックを使う事でシャンクがウィードレス効果を発揮します。
フックポイントがダウンの方向はカバーに対して根掛かりが多くなりますが、ワームを引っ張る伝達力はアップの時よりも強いのでアクションの伝達は優れています。
また、フックポイントがダウンの利点はアップに比べてフッキング率は上がることです。
フックポイントがダウンの場合はバイトしてバスの口の中でワーム自体がフックポイントを隠してしまう現象が起こると考えられアップと比べるとフックアップ率が下がると考えられます。
ワッキーリグを使うためのタックルセットアップを考える!

ワッキーリグにはスピニングタックルでのタックルセットアップとベイトタックルを使ったベイトフィネスのスタイルに分かれると思います。3インチ~4インチサイズのノーシンカーワームを使ったワッキーリグではスピニングタックルを使ったタックルセットアップになります。
ロッドはウルトラライト~ライトアクションのロッドでフィネスワームを操る専用のロッドが使い易いです。長さは6フィート~6.6フィートまでが使い易くピンスポットにキャストをするなら短い方がキャストが決まります。
リールは2000番~2500番あたりが使い易く一巻き80cm前後の距離が巻き取れるスピニングリールが使い易いです。ラインはフロロカーボンラインなら3.5lb~5lb、ナイロンラインなら4lb~6lbが使い易いです。飛距離が欲しい場合はPEラインの0.6号~0.8号を使う事で広範囲を探る事が出来ます。
スピニングタックルでのワッキーリグの場合はネイルシンカーは0.9g~3.5g前後を多く使用します。

近年はベイトリールの性能が飛躍的に伸びた事もあり、軽量のルアーを扱う事が容易になって来ました。ワッキーリグでもベイトフィネスのタックルを使う事でスピニングでは狙いにくいカバー周りを攻略する事ができます。
ロッドはウルトラライト~ミディアムアクションのベイトフィネスロッドにベイトフィネスリールをセットしてラインはフロロカーボンラインの6lb~10lbやPEの0.8~1号を使うと使い易いです。4.5インチサイズのノーシンカーワッキーまで扱う事ができます。
また、ベイトタックルを使ったヘビーなワッキーリグの使い方もあるので紹介します。ロッドはミディアム~ミディアムヘビーアクションロッドに通常のベイトリールにラインを16LB~20LBをスプールして使うスタイルです。
ワームのサイズが6インチ以上のワームを使うのでキャスタビリティーは損ないませんし、デカいバスとのやり取りもスムーズに行えます。
ワッキーリグのアクションはリフト&フォール、シェイキング、ドラッキングでOK!

ワッキーリグを使う上でのアクションはリフト&フォール、シェイキング、ドラッキング(ズル引き)が基本的な使い方です。ワッキーリグも他のワームの釣りと同じくボトムを感じる事が重要です。
1.3gのネールシンカーでボトムが取れない場合は2.5gの重いシンカーに変えてボトムが取れるようにウェイトを調整する必要があります。バスを釣る為にはゾーンをしっかり把握する事が重要になります。
シンカーを付けたワッキーリグにテールの付いたワームを使う場合にはリフト&フォールをする事でテールの動きでバスにアピールする事ができます。また、バスがサスペンドしている場合はシンカーの重さを軽くしてバすにアピールしていきましょう。
また、ピンスポットでネチネチと誘う場合にはロッドティプを細かく動かしてワームにアクションを与えるシェイキングが移動距離も抑えられて有効です。
バスの活性が高く餌を探していたり、フィッシングプレッシャーが高い場合にはボトムをゆっくりとズル引くドラッキングが有効になります。
ワッキーリグのフックの種類とフックの選び方!
ワッキーリグをリグるに当たって重要なのがフックの選択です。各メーカーがワッキーリグ専用にフックを開発しているので、専用フックを使う事がおすすめです。
ワッキーリグ専用のフックにはフックポイントがむき出しのモノやウィードガードが付いたフック、そしてスナッグレスネコリグをリグる為に考え出されたフックがあるので、自分がどのスタイルのワッキーリグをリグるのかリグに対してのフックの選択は間違わないようにしたいです。
ノーシンカーワッキーの場合にはフックの大きさや軸の太さで沈下速度に影響が出る事を考慮してフックを選ぶ事が重要です。
ワッキーリグ ネコリグ 違い
ワッキーリグもネコリグもワームの頭にウェイトを入れて鈎をチョン掛けで使うスタイルの釣りなので違いはありません。このスタイルの釣りは日本では村上晴彦氏が考案した釣り方で世に広まったので村上氏が名付けたネコリグ(根こそぎ釣れるリグ)の名前で認知されています。
常吉リグ(ダウンショットリグ)はこのネコリグを公開したくない為に紹介されたリグだったそうで、それだけ釣れまくった公開を躊躇させる程のリグなのです。
しかし、このスタイルの釣りは既にアメリカでは行われていたリグでデカバスハンターのダグハノン氏も使われていたリグです。アメリカのワッキーリグは使うワームの種類がストレートワームに留まらない点が違っていた点です。
日本で広まったネコリグはストレートワームを使う事が前提で広く一般に認識されていたと感じます。古今東西、アドバンスアングラーは釣れる釣り方を考案しては隠し持っている事が分かります。
おわりに
今回はワッキーリグに関する記事を書いてみました。ボクが最初にワッキーリグを知ったのはヒロ内藤さんのハイパーバッシングでしたが、当時はこの釣り方をやっていませんでした。
村上晴彦氏がネコリグを発表した時にメチャメチャ釣っているのを見てワッキーリグってこんなに釣れるリグだったんだと知ることになり、このリグを使い始めました。今になって思えば、何でも知ったときに一度は試しておけば、一人良い思いが出来たと後悔したリグでもあります。
しかし、ワッキーリグが世に広まり出した当初はネイルシンカーも無く釘を差し込んで代用している人もいましたし、フックも専用のモノは無くマス針を使っていました。今では専用のフックやウェイトもあるので、便利な世の中です。
今回のワッキーリグの記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになったのであれば幸いです。
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