冬や夏のディープの釣りには欠かせないメタルジグですが使い方がイマイチよく分からないとか、メタルジグって海のジギングで使うモノでバス釣りでは使わないと思っている人やどんなタイプのメタルジグがバス釣りに適しているか等の疑問があったりします。
実はメタルジグは冬や夏だけではなくそれ以外の季節でもメタルジグを使う状況があったりもします。バス釣りではあまり使用頻度の低いメタルジグですが、バス釣りでメタルジグ使う事で釣果に繋がるのは確実です。
何故ならメタルジグはBassmasterClassicでもメタルジグパターンでウィ二ングルアーになっている事があります。1981年にスタンレーミッチェル氏が史上最年少記録でBassmasterClassicを制した時はクランクベイトとメタルジグです。
1985年にはジャックチャンセラーがドゥーナッシングワームとメタルジグでBassmasterClassicを優勝していますよ。
では!! 「メタルジグの使い方!」バス釣りの攻めの幅を広げよう!の始まりです(^O^)/
メタルジグを使い切る為の「メタルジグ4つのテクニック!」
メタルジグを使うにあたって知っておくべきテクニックは以下の4つのテクニックです!
① ボトムホッピング
⓶ ボトムバウンジング
③ スキップ&キル
④ バーティカルジギング
この4つのテクニックを習得することでメタルジグでバスを釣る為の基本的なアクションやテクニックを学ぶことが出来ます。
1、メタルジグのテクニック ボトムホッピング
メタルジグは基本的には浅い岸にキャストしてルアーを底に沈めたら深い側のボトムに沿って落とし込みながら引っ張ってくる使い方が基本です。
オカッパリからメタルジグを使用すると深い側から浅い側にルアーをトレースするのでメタルジグ自体を浮き上がらせるアクションもさせにくく根掛かりが多くなってしまうので、メタルジグはオカッパリには使用に制限があるルアーでもあります。
ボトムホッピングはメタルジグをバンク側にキャストしボトムを取ったらメタルジグをロッドで4時から12時の方向にロッドを一気にしゃくり上げボトムから離れたメタルジグの沈みに合わせてロッドを寝かしながら余分なラインを巻き取ります。
この時、ラインのテンションを保つことでバスからのバイトが取りやすくなります。アタリはロッドをトンっと叩かれたように感じでその時はしっかり合わせましょう。
2、メタルジグのテクニック ボトムバウンジング
ボトムバウンジングはホッピングと比べてメタルジグが着底するまでの移動距離が長いテクニッくです。2時から12時の間をゆっくりとロッドでメタルジグをしゃくり上げて12時の位置にきたらメタルジグにラインテンションをくわえたままメタルジグの着底を待ちます。
このテクニックではくさび型のカストマスターでもホプキンスタイプどちらでも使えるテクニックです。ボートだけでしか使えないテクニックのように思いますが、ボクはオカッパリで対岸までメタルジグが届く距離なら試すテクニックです。
ただ、対岸のシャローから一番深いボトム付近までメタルジグを動かしたらそれ以降のトレースコースは根掛かりするので一気にロッドを立ててメタルジグを回収して根掛かりを回避します。
3、メタルジグのテクニック スキップ&キル
秋のベイフィッシュについて動くスクーリングバスを釣る為に使用するテクニックです。トップウォータールアーを使用する人も多いですが、3/4ozクラスのメタルジグの飛距離にかなうルアーは無いと思います。
この飛距離を利用して突然に起こるボイルに対してボートで追跡するのも不可能なので40m以上の範囲をメタルジグでカバーする釣りがスキップ&キルです。
ボイルが起こった数メートル先にメタルジグをキャストしたらロッドを立てて高速でリトリーブして逃げるベイトフィッシュを演出しながらボイルの中にルアーを送り込みます。
スキップしている間にバイトもありますがバイトが無ければ捕食ポイントでメタルジグを止めて沈めることで捕食を誘発します。
ボイルの下には良いサイズのバスが居る事もあるので、デカバスにターゲットを絞るなら捕食ポイントまで来たメタルジグを5秒ほど沈めて一段深い層に居るデカバスの元へルアーを送り込む事でサイズアップが図られます。
4、メタルジグのテクニック バーティカルジギング
バーティカルジギングはバスが深場に落ちる夏や冬の時期によく使われるテクニックです。このテクニックを使うには魚探の使い方もマスターする必要があります。魚探でバスの付くストラクチャーに絡むカバーを見つける事が重要になります。
魚探で地形変化に絡む障害物を見つけたらその場所へメタルジグを垂直に落とし込みバスの目の前でルアーをアクションする様にして釣ります。この冬や夏の時期はバスもやる気が無いのでメタルジグのような突発的に動くルアーが効果を発揮するので試してみたいテクニックです。
魚探もないオカッパリからではアプローチ出来ないと考えてしまいがちですが、バーティカルジギングはオカッパリからでも行えるテクニックです。
魚探が無いので確かに水中のストラクチャーとカバーを発見することは出来ませんが予測する事はできます。橋脚周りや桟橋の基礎などの足元にあるカバーをダイレクトに攻めることは可能なので試してみて下さい。
メタルジグのタイプは使うシチュエーションで選びましょう!
メタルジグはアングラーの技術レベルに応じて使い方が大きく異なると言われています。ジギングスプーンとも呼ばれるメタルジグですが、スプーンのようには湾曲しておらず、これはバーチカルジギング時にメタルジグの動きが過剰になりコントロールが難しくなるためです。
メタルジグを大きく分けると以下の2タイプに分かれます。
カストマスタータイプ | 横方向にリトリーブする釣りに強い |
ホプキンスタイプ | バーティカルジギングのような縦の釣りに強い |
アコム社のカストマスターのような形状のメタルジグは横方向にリトリーブする釣りに強いメタルジグです。
ホプキンスやコットンコーデル社のCCスプーンはバーティカルジギングのような縦の釣りに強いメタルジグです。
ロッドやリール以外も大切! メタルジグのタックルを組む!
メタルジグを使用する為のタックルセットアップは1/2ozを中心に1ozクラスのウェイトのメタルジグの使用を考えるとパワーはミディアムヘビークラスのロッドが使い易いです。
メタルジグは常にロッドワークを行う釣りなのでロングロッドでは長時間、アクションを与え続けられないので、6フィートクラスの長さのロッドが望ましいです。リールはスクーリングのバスを狙う場面もあるのでハイスピードタイプを使用します。
ラインはナイロン20LBを使用し根掛かりしたメタルジグを回収するために太いラインを使用します。また、バーティカルジギングでは伸びの少ないフロロカーボンラインを使用するのも良いと思います。
「重要!」メタルジグにはスナップかスプリットリングを付けよう
メタルジグを購入するとラインアイにスナップやスプリットリングが装備されていないメタルジグはそまま使用することはおすすめしません。メタルジグには必ずスナップスイベルやスプリットリングを付けてからラインを結ぶようにしましょう。
メタルジグを沈めるとヒラヒラと舞い落ちていくのが特徴でメタルジグをしゃくり上げると直線的に動く時は良いのですが、メタルジグ自体が回転する事がしばしばあるのでラインのヨレが気になる方はスイベルの付いたスナップスイベルを使用すると糸ヨレ対策になります。
最近の国産のメタルジグにはスイベルが一体になった構造のモノもあります。
メタルジグの歴史! メタルジグは1800年代から存在したルアー!
1859年にRiley社のRiley Haskell (リレイ ハスケル)氏がパテント申請したミノー型のジグが最古のメタルジグだそうです。このRiley Haskellのジグはトローリングジグとして作られました。
ジグの構造はウッドのボディに左右から銅板を溶接して張り合わせて作られたボデイです。内部のウッド部分が比重を抑える役割をすることで、沈みが速くならないように考えられたジグです。
ジグのボディの装飾はガンスミスという銃工の職人によるエッチング加工が施されて芸術品のような美しいメタルジグです。なので、Riley HaskellのMinnow Lureは様々な面で価値が高くオークションでの取引には数百万円もの値がつくそうですがコレクター達はジグを手離さないそうです。
リレイ ハスケルのジグ、以降にもたくさんのメーカーが様々なタイプのメタルジグを世に出てきますがパテント申請はされてなかったようです。
その後、1883年にはフルーガー社がインライン スピナースプーンをパテントを申請し修得します。
1928年にFred Arbogast社がTin Lizをパテント申請し1930年にはパテント修得します。アーボガストのジグは無垢のボデイ形状でハスケルのジグとは違い縦にスピーディーに使用することが出来るとパテントに明記しています。
1950年代に入るとR.L.ホプキンス氏がメタルジグのホプキンスを世に送り出します。ジグの沈下スピードやアクション、遠投に優れたホプキンスは、現代のメタルジグの基本的なモデルとなってます。
メタルジグの使い方をマスターしょう おわりに
今回はメタルジグの使い方を紹介しました。あまりメタルジグを使ったバス釣りをされる人は少ないですが使い方を知ると攻める幅を広げてくれるルアーでもあります。
広範囲をスピーディーに探るサーチルアー的な使い方もメタルジグはこなします。秋のシーズンはバスの居場所を見失いがちになりますが、そんな時にもメタルジグは活躍してくれます。
パターンを見失った時はメタルジグを岬やクリーク周辺の1.5m~7mのレンジをボトムホッピングやボトムバウンジングのテクニックを使って広範囲にエリアを探ることでバスがどのレンジに居るのかを素早くサーチする事ができます。これをワームでやろうとすると時間が掛かり過ぎてしまいます。
また、ボクはメタルジグを使ってサイトフィッシングにも使います。ワームのようなスローなアプローチで反応が無い場合に光の散光と急激な動きの変化が出せるメタルジグなら反応するバスもいます。
スポーニングの季節にもメタルジグのボディが光る事でバスに卵を狙うベイトフィッシュのように思わせるアプローチで釣る方法も効果的です。メタルジグは使い方を工夫すれば、人が試していないアプローチがメタルジグで見つかりそうです。
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「メタルジグの使い方!」バス釣りの攻めの幅を広げよう!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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