この記事では、3つのキャロライナリグを動かし方の基本アクションと、それを使用する際の注意点やコツを紹介します。
キャロライナリグはアメリカのキャロライナ地方で生まれたリグです。シャローを回遊するノンポジショナルなバスを釣る為に考え出されたリグです。リーダーを組む事でバスに対して自然なアプローチが出来るのがキャロライナリグの特徴です。
一般的に、キャロライナリグを使い始める初心者は、ただ遠くへキャストしてワームを無意識に動かすだけの釣りになりがちです。これでは時間を無駄にし、バスに出会う確率も低下してしまいます。
では!キャロライナリグの動かし方の基本は僅か3パターンです!の始まりです(^O^)/
キャロライナリグの動かし方の基本のアクションは3パターン
キャロライナリグの動かし方には以下の3パターンあります。このドラッキング、ホッピング、ポーズの3パターンを使う事でバスを探し出す事ができます。
➀ ドラッキング (ズル引き)
② ホッピング
③ ポーズ (止める)
これらの動かし方を使ってバスの密集するハニースポットを見つけ出して釣るのがキャロライナリグを使った釣りです。バスが密集するスポットを探し出すためにはストラクチャー(地形変化)やカバーに対して様々な方向からキャストして地形変化を把握する必要があります。
➀ ドラッキング (ズル引き)
ドラッキングはキャロライナリグの基本テクニックでキャスト後、シンカーがボトムに着底したらロッドを横方向に動かしボトムを感じながら引っ張ってくるテクニックです。テキサスリグのドラッキングとはアプローチが違いがあります。
キャロライナリグで岬やハンプ(水中島)をドラッキングで狙う場合はシンカーは1/2オンス~1オンスを水深やカバーによって使い分けてください。シンカーがボトムから離れないように動かすのがポイントです。
しかし、深い側から浅い側に引っ張る分にはウェイトがボトムから離れにくくコントロールし易いですが、逆に浅い側から深い側へドラッキングする時はボトムからシンカーが離れやすいのでボトムを感じられなければ、動かすのを止めてボトムを取りなおしましょう。
キャロライナリグを使った釣りでは岬やハンプなどのストラクチャー(地形変化)のある場所を地形変化を感じながら自分の頭の中で3次元のモデルを作り出して狙う必要があります。なので、一投、一投のキャストの方向を少しづつ変えながら狙っていく必要があります。
② ホッピング
ホッピングは、フレンチフライとも呼ばれるストレートワームやジャークワームをキャロライナリグで使用する際に、ロッドを縦に動かしてリグにアクションを加え、ワームに不規則な動きを生み出すテクニックです。
ロッドを2時から12時の方向で動かしてシンカーを弾ませます。ホッピングでは条件反射を狙ってバスを誘うことを頭に置いて操作するといいでしょう。
リーダーは短いとワームに余分な動きが出ないので1m位から始めるといいです。リーダーが長くなるとアクションを与えた後のバイトが感じにくいので、ゆっくりとロッドを立ててバスのアタリを確認しながら行う様にしましょう。
ポーズ (止める)
キャロライナリグはキャストしてシンカーがボトムに着底後のワームがフリーフォールで漂いながらバスにアピールするのでシンカーがボトムに着底してからの動かさないポーズ時間は重要になります。
ワームが漂う時間は使用するワームのデザインやリーダーの長さ、太さ、素材により変化します。
例えば、扁平なデザインや手足が付いたリザードやホグタイプのワームは沈下スピードが遅い傾向にありストレートワーム等は沈下スピードが速い傾向にあります。
また、リーダーの長さが長くなるとワームの沈下スピードを抑える事ができますし、逆に短くする事で沈下スピードが速くなります。
※フロロカーボンリーダーの長さによる沈下率のデータをコチラの記事に掲載しています。
キャロライナリグを快適に使う為のタックルセットアップ!
キャロライナリグのタックルセッティングで重要になるのがロッドの長さです。キャロライナリグはリーダーを70cmから1mと取るのでロッドが短いとキャスティングがやりずらく自分自身を引っ掛けてしまう原因になり危険です。
・7フィート以上のMH~Hパワーのロッド
・ハイギアタイプのベイトリール
・ライン
そして1/2oz以上のウェイトを付けてキャストしたり、ヘビーキャロライナリグなら1ozのウェイトを付けてキャストしますので重さに負けないロッドパワーが必要になってきます。そして、深場にいるバスに確実にフックを掛ける為にもロングロッドが必要になってきます。
キャロライナリグを行うには7フィート以上のロッドレングスは必要です。ロッドのパワーはMH~Hのカーボンロッド、テーパーはレギュラーファースト~レギュラーテーパーが使い易いです。
個人的にはエンドグリップの長さは重要で服に干渉しない長さでキャロライナリグをドラッキングする時にロッドエンドを脇に挟める長さのグリップが操作していて疲れなくて良いですよ。
リールは遠投もするのでラインキャパのあるベイトリールが向いています。ルアーの回収などを考えるとハイギアタイプが使い易いです。何故ならキャロライナリグではリトリーブによるルアーへのアクションを与えることは略ないからです。
ラインはカバーの濃さやフィールドの状況によって選ぶと良いと思います。飛距離が必要ならPEラインかナイロンがライン径が細く有利です。岩などの硬いカバーではナイロンかフロロカーボンラインがキズに強いのでおすすめです。
太さは14LB~20LBをカバーの種類や状況によって選択するといいでしょう。リーダーは基本的にメインラインよりも細いモノを使い根掛かり時の仕掛けのロストを最小限にしましょう。
キャロライナリグ ヘビーキャロライナリグの作り方!
キャロライナリグを作るにあたってメインのタックル以外に必要なパーツは6点です。シンカーも弾丸型のバレットシンカーや樽型のキャロライナシンカーもあります。
ビーズも大きさも様々ありますので使用するシンカーの大きさや使用するラインの太さに応じて選んで下さい。ビーズの素材もガラス製やプラスチック製のモノもあります。
では! キャロライナリグの作り方を見て行きましょう。
1 メインラインにシンカー(オモリ)を通します
先ずはシンカーの穴にメインのラインを通します。シンカーの形状も弾丸の形をしたバレットシンカーや棒状のバナナシンカーを使います。
キャロライナリグはフラットな地形で根掛かりの少ない場所で使うのが多いですが、障害物のタイプによってシンカーの形を選ぶ必要があります。
2 結び目をシンカーから守るためビーズを通します
次にスイベルの結び目をシンカーから守るためビーズを通します。ビーズの素材にはガラスやプラスチックがありますしシンカーの種類によっても接触音の質が変わります。
逆にサイレントにしたければビーズの代わりにウキ止めゴムやワームのシンカー止めを2個連結させて使うと結び目の保護とシンカーの接触音が軽減されます。
3 メインラインとリーダーをヨリ戻しに結びつけます
次にメインラインとリーダーをヨリ戻しに結びつけます。スイベルの役目はリグを回収する時にワームが回転する事でラインにヨレを付けないようにする為により戻しを取り付けます。
また、結び付けるスイベル(より戻し)は大きなバスが掛かった時に破損しないモノを選びましょう。
4 ワームフックとリーダーラインを結びます
次にワームフックとリーダーラインを結びます。リーダーラインはナイロンやフロロカーボン素材のモノを使いますがその時々の狙い方で素材の種類や太さを選んで下さい。
基本的にはフロロカーボンラインを使うとボトム付近を釣りやすくなり、ナイロンラインとノンソルトのワームを使う事で若干水中で浮き上がりやすくなります。
5 ワームをフックにセットします 完成
最後にワームをフックにセットして完成です。使用するワームとシンカーの重さのバランスが悪いと上手くリグが飛んでくれません。
なので、ワームを大きいモノを使う時には重いシンカーを使ってワームよりも先行してシンカーが飛ぶようにしましょう。3インチ前後の小さなワームを使う事で遠投させやすくなります。
以上が基本的なキャロライナリグの作り方になります。
ウェイトのチョイスでキャロライナリグの根がかりを軽減できます!
キャロライナリグはハードカバーの少ないフラットな地形変化の場所で広範囲にバスを探すために元々は考え出されたリグです。それが時代と共にウェイトを重くして深場もさぐる釣り方もするようになっていきました。
キャロライナリグで岩や石の多いエリアを一般的なバレットシンカーやキャロライナ用のウェイトでは根掛かりが多く釣りをしていてストレスに感じてしまいます。そこで、ウェイトの形状を変える事で根掛かりを軽減して使う事をお話します。
Lindy No-Snag Slip Sinkerは元々はタラのトローリングの釣りで使われているウェイトでラインアイが付いている部分に浮力体が入っているので引っ張るとウエイとの姿勢が立った状態になりウェイト自体も曲げた形状になっており障害物の間に挟まりにくいウェイトです。
こちらはウェイト形状を岩などにスタックしずらいデザインにした上で硬質なパイプを設ける事でカバーにパイプが接触した時にウェイトの姿勢を保ちカバーを乗り越えるようにデザインされたウェイトです。ネガティブシンカーの進化系のようなウェイトですね。
キャロライナリグを使う上で季節によるワームのタイプの選び方!
キャロライナリグで使用できるワームは様々あります。タダ!むやみにワームを選ぶのでは無く季節や状況を考慮して選ぶべきです。そうする事でバスを更に釣る事ができます。
冬から春はストレートタイプのワーム
キャロライナリグを冬から春のスポーニングの時期で使う場合にはリーダーは短めの50cm~60cmに取って釣る事が重要になります。
ワームのタイプはテールやパーツが付いていないストレートタイプが冬から春の時期に効果のあるワームのタイプと言われています。春のスポーニングの時期になるとクリチャーベイトと言われるホグ系のワームやリザード系のワームが効果的になってきます。
ここで考えて置きたいのが、塩の入った高比重のワームと低比重のワームの特徴です。
高比重ワームはワーム自体が重いので障害物をシンカーが乗り越えた後もワームは障害物に対して離れる事は少なくタイトに泳ぎます。低比重のワームは軽いので底から少し浮いた状態で動きます。
冷水の寒い時期はバスはボトムに張り付く事もあるので、高比重なワームをセレクトするとバスの目の前にワームを送ることができます。逆に水温が上がってサスペンドしているバスには低比重のワームの方がワームをバスに近づける事ができます。
アウタースポーンから秋のワームのタイプ
アフタースポーニング以降になり水温が上がり出す季節になるとリーダーの長さは長く取る必要があります。夏に向かい適水温を求めて深場に移動するやる気のないバスを相手にするにはソフトなプレゼンテーションが必要になるからです。
真夏のタフな状況ではリーダーが長い方がワームが沈下する時間も稼げる分バスにアプローチします。
ワームのタイプはテールのあるモノやパーツが付いたワームは沈下率が抑えられるので有利になりワームのテールやパーツで水を動かす事でもバスにアピールする事ができます。
おわりに
今回はキャロライナリグの動かし方にスポットを当てて紹介しました。キャロライナリグはストラクチャーフィッシングを学ぶのに適した釣りです。釣行に行く前には事前にはフィールドの水深の変化などを調べておくとキャロライナリグの釣りの精度が上がります。
そうする事で行くフィールドがどのような地形変化を形成しているのか細かく把握できますし、どの様な変化にバスが着くのか理解が深まります。
ただ、何となくキャロライナリグをキャストして釣るのではなく、目に見えない地形変化を把握して狙ってバスを釣る緻密な釣りがキャロライナリグの釣りには求められます。
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キャロライナリグの動かし方の基本は僅か3パターンです!の記事がキャロライナリグをする上での参考になれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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