この記事では、テキサスリグにビーズを使用する方法、効果的なビーズの選び方、そしてシンカーとの組み合わせ方を紹介します。
テキサスリグにビーズを通して使うメソッドが始まったのは、1980年代にカリフォルニア州バーバンク出身のバスプロ、ドン・アイビーノが作り出した「ドゥドゥリング」メソッドが始まりです。
ドン・アイビーノが1984年代にネバダ州のモハビ湖で開催されたグランドナショナルフライアウェイトーナメントで勝利した事で「ドゥドゥリング」メソッドは注目されます。
テキサスリグにビーズを取り付ける事で得られる効果は、バレットシンカーとビーズが接触する事で発する音がブラックバスにアピールするからです。
では!! テキサスリグにビーズを取り付ける事で得られる3つの効果!の始まりです(^O^)/
「ドゥドゥリングスタイル!」テキサスリグにビーズを取り付ける手順
まず、テキサスリグにビーズを取り付ける場合、バレットシンカーとビーズを以下の写真のようにセットします。セット方法は簡単で、メインラインにバレットシンカーを通した後、ビーズを通し、オフセットフックに結び付けてワームをセットするだけで完成です。
余談ではありますが、ボクがテキサスリグにビーズを付けたシェイキングテクニックを初めて目にしたのは田辺哲男プロが最初でした。カバーにキャストし、ロッドを細かくシェイクするその動作で、次々とバスをキャッチする様子がテレビで放映され、それは非常に印象的でした。
次に、テキサスリグにビーズを取り付けることで得られる3つの効果について見ていきましょう。
テキサスリグにビーズを取り付ける事で得られる3つの効果
テキサスリグにビーズを取り付けることの効果的なシチュエーションを含めて説明します。ビーズの使用はフィールドの状況に応じて使い分けるべきです。
テキサスリグにビーズを取り付ける事で得られる効果は以下の3つです。
① 音によるアピール力
② フラッシング効果
➂ カラーによる演出
現在、ドゥドゥリング・シェイキングと呼ばれるテキサスリグにビーズを装着して使用するテクニックはあまり行われなくなっているため、バスを釣るチャンスとも言えるでしょう。
① 音によるアピール力の向上
ブラックバスは水中の音を識別する能力がある魚です。この魚には2つの聴覚器官があり、一つは30~1500Hzの高周波音を捉え、もう一つは側線を通じて4~200Hzの低周波音を感知します。
ブラックバスは約20メートル離れた場所からでもルアーの音を聞き取ることができ、興味を引く音には約5メートルまで近づいて反応し、3メートル以内に近づくとその正確な位置を特定できます。
したがって、シンカーをテキサスリグに取り付け、シンカーとビーズが接触する際に発生する音はブラックバスに確実に届くでしょう。水が濁っている時には特にも効果的で、ビーズからの音がバス釣りでのアピールに役立つことは明らかです。
しかし、ドゥドゥリングを作り出したドンアイビーノは、クリアレイクでもビーズの効果があると仰っています。
② フラッシング効果
ブラックバスの目には、人間と同様に、ロッド細胞とコーン細胞という2種類の受容体があります。これらの受容体は外部からの刺激を感知するセンサーとして機能し、光の強さや色を識別することができます。
したがって、ビーズを用いることにより、ブラックバスはビーズからの散光を感じ取ります。このビーズの光が水中のワームを際立たせ、バスに対してより魅力的にします。
➂ カラーによる演出
ブラックバスは色盲ではなく、色を見分ける力がある魚です。ブラックバスに関するDr.ローレン・ヒルの著名な研究によれば、ブラックバスは赤からスミレ色に至るまでの28色を識別できることが明らかになっています。
したがって、ワームを細かく操作することで、ビーズの動きと色がブラックバスに効果的に訴えかけています。
テキサスリグに取り付けるビーズを選ぶ上での3つのポイントを解説!
テキサスリグに使用するビーズの種類は多岐にわたりますが、主に以下の3つのポイントをおさえてビーズを選び必要があります。
① サイズ
② カラー
➂ 素材
ビーズのサイズ
まず、サイズの選択が重要です。使用するラインとバレットシンカーのサイズに合わせて選ぶ必要があります。ビーズを購入する際は、ラインサイズに合っているか確認し、ビーズの穴に通らないトラブルを避けるために注意が必要です。
また、ビーズの穴が小さすぎるとラインの結び目にストレスがかかりますので、結び目よりも大きい穴のビーズを選ぶことをお勧めします。ビーズが小さすぎると、シンカーに覆われてしまい、その効果を得ることができません。
ビーズのカラー
次に、ビーズのカラーの選択です。フィールドの状況や狙う魚種に合わせて、視覚的アピールを考慮した色を選ぶことが重要です。また、使用するワームのカラーとの組み合わせも重要です。
ベイトフィッシュを模したカラーリングの組み合わせは効果的です。ザリガニを模倣している場合は赤いビーズを使い、ブルーギルならアクセントに青いビーズを加えると良いでしょう。また、水が濁っている場合はシルエットが際立つ黒いビーズ、透明度が高い場合はクリアなビーズを組み合わせることもできます。
ビーズの素材
最後にビーズの素材についてです。プラスチック製とガラス製のビーズがあり、それぞれ利点と欠点が存在します。プラスチック製は低価格で手に入りやすい一方、ガラス製はより高価になります。
ガラスビーズはプラスチック製のビーズに比べて、より強い反射と高い音を発することが可能です。ただし、シンカーと接触した際に割れるリスクもあります。適切なビーズの選択と使い分けにより、テキサスリグの釣果の向上が期待できます。
バレットシンカーとビーズの組み合わせで音色に変化がある
テキサスリグにビーズを通して使う際にバレットシンカーとビーズの組み合わせで音の質が変わる事を知っておくとイイです。
先ほど説明したように、ビーズにはガラスビーズとプラスチックビーズがありますが、バレットシンカーには以下の3つの素材があります。
・ 鉛
・ 真鍮
・ タングステン
硬質なもの同士がぶつかる事で、より高音を発する事になりますので、硬度の高いタングステンシンカーとガラスビーズの組み合わせは、とても、高音を強調したい時のセッティングです。
逆に、鉛とプラスチックビーズを組み合わせると、音色がややマイルドになります。そのため、フィールドの状況に応じて、シンカーとビーズの素材を選んでください。
ドンアイビーノから学ぶ! ドゥドゥリング・メソッド!
テキサスリグにビーズを通して使うテクニックは「ドゥドゥリング」や「シェイキング」と呼ばれています。ドンアイビーノ氏が作り出したドゥドゥリングメソッドは子供が落書きした時の絵のようなワームの動きから名前が付きました。
テクニック的にはロッドティップを細かく動かしてワームを動かし、シンカーとビーズが接触する事で音の要素もある効果的なテクニックです。ドンアイビーノ氏は真鍮のシンカーとガラスビーズから発する音はザリガニが出す音「クリック」を模倣していると語られています。
ドゥドゥリングは非常に用途の広いメソッドで、あらゆる水域で使用できますが、ドンアイビーノ氏は、深く澄んだ湖に最適であると仰ってます。また、ドゥドゥリングはテクニックに応じて、深さ1〜50フィートで行うことができます。
ドゥドゥリングメソッドに最適なタックル
ドンアイビーノ氏はドゥドゥリング用に特別に設計した6フィート2インチのDon Iovinoシグネチャーシリーズロッド62MLのファーストテーパーを使用していました。リールはベイトキャスティングリールを使用し、ラインはフロロカーボンラインを使用します。
ドゥドゥリング・リグは、プラスチックワームに1/0または2/0フックを使用するワームのサイズに応じて変えます。使用ウエイトは、風がどれだけ強く吹いているかに応じて、3 / 16〜1 / 4オンスの範囲で使い分けます。ワームは友人作ってもらったハンドポワードのワームを使用していました。
おわりに
最後までお読みいただきありがとうございます。今回はテキサスリグにビーズを取り付ける事で得られる3つの効果について解説しました。
とても、懐かしいテクニックではありますが、80年代当時は爆発的に流行ったメソッドでもあります。最近はされてる人が少ないようなので、バスも忘れていると思うので試してみる価値はあると思います。
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テキサスリグにビーズを取り付ける事で得られる3つの効果!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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