バイブレーションルアーはどのように使えば効果的なのか? 巻き方やアクションは?バイブレーションを使う上でどの様なタックルを使えば良いのか分からない?これからバイブレーションルアーを使ったバス釣りに挑戦しようと思う人は読んで下さい。
バイブレーションルアーの使い方をマスターする事で釣り場の状況をスピーディーにサーチすることが出来るようになり、広いエリアからバスを探し出す事ができます。
バイブレーションルアーはフィールドの状況を知る為のサーチルアーとしても優れていますが、バスの目の前で誘って釣る事も出来る、ワークルアーの働きも持ったルアーですから、是非!マスターしましょう!
では!! 初心者が10分で学べる「バイブレーションルアーの使い方!」の始まりです(^O^)/
バイブレーションの種類!バイブレーションルアーは3タイプある!
バイブレーションルアー(リップレスクランクベイト)は一般的に3つのタイプに分類されます。最近ではあまり見かけなくなったフローティングタイプのバイブレーションは、表層をジャークベイトのようにトゥイッチングやジャーキングで操作して使用するタイプのルアーです。ジャークベイトに比べてラトル音が強く、バスに強くアピールします。
① フローティング・タイプ
⓶ サスペンド・タイプ
③ シンキング・タイプ
バイブレーションルアーにアクションを与える事でバイブレーションルアーのシルエットが大きく見えたり小さく見えたりする事でバスにアピールする特徴も持っています。シャローのカバー周りのピンスポットを攻めることで効果を発揮するルアーです。
サスペンドタイプは活性が悪く速い動き着いていけないバスにルアーが静止する時間を長く持たせることで、ルアーに追いつき喰うタイミングを与える時間を作る効果のあるバイブレーションタイプです。 サスペンドタイプも シャローのカバー周りを攻めることで効果を発揮するルアーです。
通常のバイブレーションプラグの9割がこのシンキング・タイプです。ロングキャストが効くので、広範囲なウィードフラットのエリアなどを手早く釣るのに効果を発揮します。また、沈むことでボトムに着くバスへもアプローチを掛けることが出来るルアーです。
「バイブレーションルアーの使い方!」アクション&テクニック
フィールドでバイブレーションルアーを使用している人々を観察すると、多くの人が遠投して単純な巻き取り、いわゆるステディリトリーブを行っているのをよく見かけます。しかし、実際にはバイブレーションルアーはもっと多様なアプローチを可能にするルアーなのです。
バイブレーションルアーのテクニックやアクションには大きく分けて以下の4つのテクニックがあります。
① ステディーリトリーブ
⓶ ホップ&カーブホール
③ ファースト&キル
④ ジャーク&トゥイッチ
バイブレーションルアーをスティディーリトリーブでしか使わないのは勿体ないので、4つのテクニックを習得しましょう。
① ステディーリトリーブ (タダ巻き)
ステディーリトリーブは一定のの層を一定のスピードで引くテクニックです。通常のクランクベイトは巻く事で限界潜行深度に到達するので、一定層を引くオートマチックなのですが沈むルアーはアングラー側で水深を調整する必要があるので、その分コントロールが難しくなります。
まずはバイブレーションルアーが浮かず沈まずのリトリーブのスピードを見つけ出します。桟橋へ行き岸と並行にキャストしてバイブレーションルアーが目視しながらルアーを巻き浮かず沈まずのリトリーブのスピードを見つけ出します。
このスピードを覚えることでバイブレーションルアーを一定層で引く事が出来るようになります。
ロッドティプの高さでバイブレーションルアーのレンジをコントロールすれば狙った層を一定に引く事ができます。ボトムを引く場合は時々、リトリーブを止めてルアーず底からどれ位、離れているか確認しながら行うといいです。
1秒以上経っても底に付かない場合はルアーが浮き上がり過ぎなのでリトリーブの速度を緩めて調整しましょう。
⓶ ホップ&カーブホール
キャスト後バイブレーションルアーを底まで送り込んだらロッド煽って沈めたルアーを持ち上げロッドの高さをキープしたままラインを張った状態で落とし込むテクニックをホップ&カーブホールと言います。 沈む時にシミーアクションするバイブレーションルアーを使うと効果的です。
また、バイブレーションルアーの底に付いた時の着底姿勢も確認する事を勧めます。着底姿勢が横に寝るタイプもあれば頭で立ってフラフラ動くタイプもあります。後者のタイプは着底後もバスをアピールするので効果的です。
ラインテンションを掛けずにバイブレーションルアーを底に送り込むテクニックを、ボトムホップと言い 冬からプリスポーニングの時期に行うと強いテクニックです。
ホップ&カーブホールで移動するルアーに追いつけない低活性なバスに有効なテクニックです。
③ ファースト&キル
ファースト&キルはバイブレーションルアーを高速リトリーブで障害物の横まで引いたらピタっと止めて30cm程沈めて又高速リトリーブで引いてくるテクニックで通常のアプローチに反応が無い時にはリアクションバイトを狙って試して欲しいテクニックです。
このテクニックはリールの巻き取り距離を把握するとやり易くなります。例えば1回転70cmのリールを使っていたとしたら杭を超えた2mの位置にキャストしてリールを3回転巻くと略、杭の横にルアーが来ますのでそこでキルを掛けます。
速度がついた状態でキルを掛けるとルアーが不規則に動きスピードのメリハリがつくので効果的です。
④ ジャーク&トゥイッチ
ジャーク&トゥイッチはフローティングタイプのバイブレーションルアーを使ってロッドワークで小刻みにトゥイッチングやジャーキングアクションを与え不規則な動きを演出するテクニックです。
ジャークベイトとは違い、扁平なボディを持つバイブレーションルアーから出る光の散光とラトル音はミノーでは出さない部分ですので効果的です。ウィードのポケットで使っても有効なテクニックです。活性が悪い場合はサスペンドタイプに切り替えて食わせの間を与えてあげると効果的です。
バイブレーションルアーを使い切るためのタックルセットアップ!
バイブレーションルアーのタックルセレクションは大きく分けて2タイプになります。障害物をタイトに狙いつつ、ロッドワークを駆使するフローティングバイブレーションのスタイルには、約6フィートのミディアムアクションファーストテーパーのロッドが適していると考えられます。
ボクの場合はヒロイズムのカプリコーン5.8をよく使います。カプリコーンはミディアムアクションのファーストテーパーのロッドです。ロッドワークを続けるにはショートロッドの方が疲れも少なく快適にルアーを動かし続けられます。
汎用性ともう少し距離を投げて広範囲にバイブレーションルアーを使う場合は1/2ozクラスを中心に使うと考えると、6.6フィートのミディアム~ミディアムヘビーのロッドを選択します。ボクはヒロイズムのバンガード67かバウンス666を使います。
更に遠投性を活かした釣りで広範囲をスピーディーに攻略すると考えると7フィートクラスのクランキングロッドが必要になります。パワーは使うバイブレーションルアーのウェイトにもよりますが、ミディアム~ミディアムヘビークラスのロッドになります。ボクはヒロイズムのミディアムクランク71Bかブルート707をチョイスします。
リールはラインキャパがあるモノでラインはナイロンの20ポンド前後を基準にリールは普通の1回転70cm以上のリールが使いやすいと思います。昔は古いアンタレスを使っていましたが、今ならジリオンかスティーズのスティーズ A TW HLCなんかも試してみたいですね。
クランキングに使用しているラインはシルバースレッドHIRO’s Choiceクランキングライン15lbあたりをメインに使っています。
バイブレーションルアーの歴史! PICO社のピギーパーチが元祖!
表層からボトムまで幅広く狙う事が出来る、バイブレーションルアー。パイロットルアーとしても優れ遠投が効くので広範囲を手早くサーチすることにも優れたルアーとして一般的に使われています。また、ボトムでホッピングさせてディープのバスも狙える使用範囲が広いルアーです。
1928年にPICO社のフレッドニコラスが開発したルアーでPIGGY PERCH (ピギーパーチ)が最古のバイブレーションプラグと言われています。その後、1933年にはピコパーチが誕生します。
1957年、ヘドン社はスーパーソニックを発表しました。この名前を付けたのは広報部のホーマーサークル氏でした。ヘドン社は研究を重ね、1957年のカタログでは魚が振動を感知する構造を記述し、それが新しい発想のルアーであることを公表しました。
カタログには水中の振動は魚の鱗の隙間に入り体表下にある器官で感じ取りそして脳に伝達される学術的な図と説明を記載されています。
バイブレーションルアーの歴史の詳細を知りたい方は下記の記事を読んでもらう事で、理解が深まります。
バイブレーションのラトルサウンドの誕生秘話
コットンコーデル社にお客さんから連絡があり、音の鳴るスポットが欲しいのだけれど売っていないと問い合わせの連絡が入ります。
コットンコーデル社は音が鳴るバイブレーションルアーは作っていないので不良品のバイブレーションプラグを取り換える旨を伝えるとクレームではなく音の鳴るスポットが釣れるから欲しいと言います。
確認も含めてお客さんの持っているスポットを送ってもらうと確かに音が鳴るので中を確認すると本来入るべきウェイトが入っておらず小さいウェイトが入って接着が取れて音が鳴っていたそうです。
偶然発見されたラトルサウンドですがコーデル社長はどんなラトル音が効果的なのか湖に潜って研究を進めます。 研究を行っていた日に驚いて逃げたザリガニが岩に殻をぶつけて出た音からヒントを得てワンノッカータイプのバイブレーションルアーのラトリンスポットを作ります。
ラトルの音には高周波の高い音や低周波の低い音がありバスの好みに合わせて使い分けていきます。
ビルルイス社は高周波のジャラジャラ音を出すラトルトラップを発表し記録的な売上を出します。後にコーデル社もジャラジャラ音のするラトリンスポットを売り出します。
一般的には高周波はベイト・フィッシュが出す音と言われ低周波はザリガニ等が出す音と言われます。
旧タイプのラトリンスポットには低周波と高周波のどちらの音も同時に出るスポットがあり、マニアに人気があります。
そんなラトルサウンドですが、現在はフィッシングプレッシャーが高いフィールドではサイレントモデルが人気があります。
おわりに
今回はバイブレーションルアーの様々な使い方を紹介しました。投げてタダ巻くだけで釣れてしまうオートマチックなルアーでもあるバイブレーションルアーですが、今回の記事で様々な使用方法がある事が分かって頂けたと思います。
季節を問わず使えるルアーですからマスターして損はありません。フィッシングプレッシャーが高いフィールドでもリアクションバイトを誘う事でも釣る事が出来るのでルアーでもありますし、ノンラトルのバイブレーションルもありるので、試して見て下さい。
飛距離が出るルアーなので、遠投して気分をスッキリさせるのもこのルアーの素敵な部分です。遠投して線の釣りばかりで釣るのは考えモノですが、休日の釣りでストレス発散することもバス釣りの素晴らしい部分ですから。
ボクはTwitterでもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「Twitterのフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。
初心者が10分で学べる「バイブレーションルアーの使い方!」の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
コメント
タックルセッティングが
とてもシステマティックで
良いですね😁
暫くリップレスクランク投げて
ませんでしたが、久々に投げたく
なる記事を有り難うございます🙂
エクスキャリバー社の
1オンス持ってますが、
未だ使い道に悩んでます💦
次男坊さんコメントありがとうございます😃
1オンスのバイブレーションはボクも持っていますがなかなか使う機会が
なくベンチを温めている存在です😅
サーチベイトとして使うよりもワームの代わりの様にボトムホップで使ったり
する事が増えています。
今さらですが、
リップレスクランクを
バイブレーションの名で
日本に広めたのは、誰だった
んだろうと思うことがあります🤔
次男坊さんコメントありがとうございます😊
言われる通り誰がバイブレーションと名付けたんでしょうね?
動きから連想したのは想像できますがネーミングは素晴らしいですね!
西山徹さんよりも古い著名なアングラーの方が付けたのかな?