サマーパターンのバス釣りの時期に楽しみたい釣り方の一つとしてフロッグを使った釣りがあります。スポーニングが終わり季節が夏に向かうとブラックバスはディープに向かうバスとシャローに残るレジテッドバスに分かれます。
フロッグやスカムルアーはシャローのべジテーションに潜むバスを狙った釣り方です。べジテーションの中は夏の暑さを遮断し適水温と酸素を保った上でエサになるベイトフィッシュも居ますので、バスにとっては居心地のいい場所になります。
昔はライギョ用のフロッグを使っていましたが、近年はバス用に開発されたフロッグやスカムルアーが各メーカーから販売されています。
フッキング率も上がっり素材がソフトなので着水音も優しくプレッシャーを与え難くいですし、何よりウィードガードされているので、臆することなく濃いカバーの中を攻められる激しい釣りです。バイトも激しく起こるのも、この釣りの醍醐味です。
では! 「たった10分で学べるバス釣り!」フロッグ&スカムルアーの使い方!の始まりです(^O^)/
「フロッグでバスを釣る時期は?」夏のシャローのべジテーションのバスはノンポジショナルフィッシュ!
ブラックバスは表水温が27℃を超える夏になると取る行動は2つに分かれます。一つはディープに落ちる魚と、もう一つはシャローのべジテーションの影に留まるタイプのバスです。
そして、この時期は水の流れが大切なファクターになります。どちらの場所も適水温や溶存酸素の量が多い場所なので留まる大きな要因になっています。
夏の釣りでディープの釣りはボートが必要になり、オカッパリからを攻める事は困難ですが、シャローのフロッグゲームはオカッパリからでも楽しむ事はできますし、ランカーバスをキャッチする事も可能です。
夏の時期のシャローのパターンは不安定だと心得ておきましょう。なぜ不安定なのかと言いますと、この時期のシャローのバスはノンポジショナルフィッシュと言って移動が激しいのです。前日よかった場所も次の日には反応が無かったりするので、毎回バスを探す必要があります。
なので、広がるべジテーションから効率よくフロッグやスカムルアーを使ってエリアをサーチして釣れるエリアを絞る事が重要になってきます。
また、夏場は朝夕の涼しい時間帯に釣るのがもっとも釣りやすいので、時間帯を考えて釣りにいきましょう。
「フロッグ&スカムルアーの基礎!」フロッグ&スカムルアーの種類と機能を知ろう!
スカムタイプのルアーの歴史は古く1911年にムーンライト・ベイトカンパニーが特許を取り販売していた。Moonlight Fish Nipple (ムーンライト フィッシュ ニップル)と言うベルのような形をしたゴムにフックが取り付けられたルアーが現在のスカムルアーの原点と呼ばれています。
スカムルアーには中空ボディのモノとワーム素材で出来た中実のモノがあります。また、デザインとしてはノーズの尖ったネズミの形をしたラットタイプやカエルの形をしたフロッグタイプがあります。ノーズの尖ったラットタイプはすり抜けが良いのでヘビーべジテーションで使い易いです。
フロッグタイプのルアーはラットタイプのモノと比べ、すり抜け感は劣りますが、使い方は同じでヘビーべジテーションの中をリトリーブして使います。最近のフロッグはラバースカート仕様のモノが多いですが、足がカエルのようなデザインのモノもあります。
べジテーションのポケットに入った時にラバースカートが広がりながら独特な動きをしてくれたり、テーブルターンをさせた時もスカートが良い動きをしてバスを誘ってくれます。
ポッパータイプはノーズにカップを搭載しているので音と動きでバスを誘う事ができます。ポッパータイプはカップがある為、べジテーションの中を通して使うには使いづらいです。なので、リリーパッドのエッジやポケットのような限られたスポットで威力を発揮してくれます。
最近ではトード―タイプと言うワーム素材で作られたモノや中空の素材で作られたモノが各社から販売されています。テールが水を受けて音と泡を発生させてバスを誘ってくれ、インラインバズベイトの様にべジテーションの中をかなり速いスピードでサーチしながらリトリーブする事ができます。
フロッグをサーチルアーとワークルアーとして使い分ける際にあると便利なタイプのフロッグです。ロッドワークを使ってトゥイッチで細かく誘う事も出来るルアーです。
フロッグゲームをする上でのポイントの選び方と見極め方
フロッグゲームをする上で考えて置かないといけないのが、ポイントの選び方や見極め方です。何処までも続くべジテーションをキャストしまくるのは無駄が発生します。なので、広がるべジテーションからバスの付くポイントを絞り込む必要があります。
べジテーションを観察すると底質によって生えている水生植物の種類が違ったりしています。軟質の泥の水底ならアシやリリーパッドが生えていますし、砂地ならばイグサやクロモが生えていたりします。バスはエッジに付く魚なので水生植物の種類が変わる境もエッジになるので大切なポイントです。
また、樹勢しているべジテーションの種類から地質の変化も知ることが出来るのでストラクチャーフィッシングの理論が適応されます。
また、リリーパッドの生え方からリトリーブパスを見極めると効率が良くなります。パッドが密集している中でもポケットと呼ばれる空間が確認できると思います。リトリーブパスは出来るだけポケットを通過するラインを見極めて通すとバイトのチャンスが上がります。
ポケットを狙う理由はポケットの下の水中にはキャノピーと呼ばれる空間があり、そこにバスが着きやすいからです。
フロッグルアー&スカムルアーを使う上での3つのテクニック!
フロッグゲームが楽しめるのは水生植物が水面から顔を出す夏から秋の時期が一番面白いです。フロッグ&スカムルアーを使う上で知っておくテクニックとしては3つのテクニックがあります。
一つ目がべジテーションに向かってキャストしスラックラインを取ってから1時の位置でロッドを構え藻面をロッドとリールを使ってズルズルと引っ張ってトレースしていきます。ラインを浮かせてべジテーションに触れさせないのがコツです。
二つ目ののテクニックはべジテーションのポケットやエッジで行うテーブルターン&やポッピングです。テーブルターンはスラックラインを使ってラインを張っては緩める動作をロッドで行います。ロッドでフロッグを引っ張ったらスグに戻す事がテーブルターンを行う上でのコツです。
ポッピングはマウスカップを持ったフロッグを使ってロッドワークでポップ音を出すテクニックです。べジテーションが密な所では使いづらいですが、エッジやポケットで使うと効果的です。
フロッグゲームをしていると突然のバイトに心臓が止まりそうになり、ビックリして合わせてしまいがちですが、注意が必要です、バイトがあった場合にはパッドの上のフロッグがバスに咥えられたか確認してから合せるようにしましょう。
三つ目のテクニックはライギョマンがよくやるテクニックでバイトがあった時にフロッグが咥え込まれていない場合に、その場でロッドのバットエンドを叩いてロッドを振動させて細かくフロッグにアクションを与えてやることで、再度バイトを誘発させるテクニックです。
また、バイトがあるが乗らない場合にはフォローアップベイトとしてワームをバイトのあったスポットにピッチングして狙う事で釣果を上げられます。
バスが掛かったら一気にべジテーションから引き離さなければいけません。ボートならバスの方へ寄る事ができますが、オカッパリでは難しいのでしっかりとしたタックルセットアップを組んでポンピングでバスを寄せて来ましょう。
フロッグ&スカムルアーを楽しむ為のタックルセットアップ!
フロッグゲームを楽しむ為のタックルセットアップはカバーの濃い部分を狙うのかエッジを狙うのかによって変わって来ます。濃いべジテーションからバスを掛けて引っ張り出すには、それなりのパワーが必要になってきます。
ボクの場合はHIROism,AIRバウンス666にリールはタトゥーラSVTW7.1にラインはシルバースレッドPEトップウォーター5号をスプールしています。バウンス666は6.6フィート、ファーストテーパーのヘビーロッドです。
ロッドはアメリカのメーカーでは7フィートクラスのロッドが主流でしたが、最近では日本のメーカーからは6.6フィート前後の長さのフロッグロッドが販売されています。パワーはミディアムヘビーからヘビーアクションのロッドでカバーの濃さによってセレクトしましょう。
フロッグをロッドワークでアクションを加えてバスを誘う場合やべジテーションが薄い部分やエッジを狙う場合には長すぎないロッドの方が疲れも少なく長い時間フロッグを操作し続けられます。
リールはベイトキャスティングリールでギア比は高い方がルアーの回収からカバーからバスを引き離す事も含めて有利になります。ここは、好みですが剛性の高い丸形のリールをセレクトするのか、しっかりと握り込めるロープロファイルなリールをセレクトするかはアングラーの考えで決まります。
ラインはナイロンラインなら30lbを使用すると強度的に安心ですが、ウィード等に引っ掛かったフロッグを外す時にラインが伸びて動き過ぎる事が起きます。PEラインの方がしなやかで伸びが無いのでフロッグを細かく操作しやすいです。PEラインの太さはカバーの濃さに対して5号~6号をセレクトします。
フロッグとラインの結束方法はPEラインを使う場合には滑って解けないようなノットを選ぶ必要があります。ボクの場合はパロマーノットかハングマンズノットでフロッグを結んでいます。
更なる釣果に繋げるためのフロッグルアーのチューニング方法!
フロッグルアーの性能を引き上げる為に幾つかのチューニングを紹介します。まずはフロッグに付いているフックの角度を変更しましょう。デフォルトで付いているフックが根掛かりを回避させようとするあまり、フックポイントが内側に入り過ぎているケースがあります。
なので、プライヤーなどでフックの角度をおこしてあげる事でフックアップ率が上がりフロッグのボディがフックで傷ついて浸水してしまうリスクを下げる事でフロッグが長持ちします。
次にスカートをトリミングする方法です。スカートの長さは個人的な考えがあると思いますが、スカートだけ噛むようなショートバイトへの対策として、またフロッグの動きをよくする為にスカートを短くカットする事で回避されます。
フロッグのテーブルターンの初動の動きをよくする為にスカートの長さを同じにせずに互い違いにする方法もあります。この辺りのチューニングも好みだと思います。
おわりに
「たった10分で学べるバス釣り!」フロッグ&スカムルアーの使い方!を最後までお読みいただきありがとうございました。夏のこの時にしか楽しめない釣りのスタイルだと思います。
フロッグ&スカムルアーの釣りはバイトシーンが目と音で楽しめるエキサイティングな釣りです。思いのほかバイトも多いので夏の暑さを忘れさせてくれます。
シャローのべジテーションのバスはノンポジショナルフィッシュなので、昨日良くても今日は違う場所に移ってしまっているので、広範囲にバスを探す釣りを心がけましょう。
夏のバス釣りでは熱中症にならないように、こまめに水分補給をし日陰で休憩を取りながら楽しむようにしましょう。
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今回の「たった10分で学べるバス釣り!」フロッグ&スカムルアーの使い方!があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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