「たった10分で学べる!」ベイトリールの各パーツの名称!

バス釣り初心者

今回の記事はベイトキャスティングリールの各部のパーツの名称を説明したいと思います。バス釣り初心者方でベイトリールのパーツの名称を覚えるのに役立てて頂けると嬉しいです。

ベイトリールの各パーツの機能を知ることで、ベイトリールを使う上で理解が深まります。また、近年はハンドルやハンドルノブ等のパーツを自身の好みのモノに交換して使われる方も多いので、ベイトリールのパーツの名称を覚える事で購入時のトラブルも避けられます。

ベイトリールの歴史を辿ると各部のパーツの進化に目が行きます。ベイトリールは昔はウィンチと呼んでいました。英国で生まれたベイトリールはアメリカに渡ります。

アメリカでのベイトリールの発展はニューヨーク州とケンタッキー州に別れ、ケンタッキー州、パリスに住む時計職人のジョージ・スナイダー氏によって真鍮を加工したバス釣り用のベイトキャスティングリールを製作します。その後、様々な技術革新があり、現在のベイトリールへと繋がっていきます。

では!! 「たった10分で学べる!」ベイトリールの各パーツの名称!の始まりです(^O^)/


ベイトキャスティングリールの各部の名称!

ベイトリールは元はウインチと呼ばれていました。理由は、ウィンチと同じようにラインを巻き取る際にハンドルを回してラインを巻き取る構造になっていたからです。

ベイトリールの歴史は古く、1651年のトーマス・バーカー著のThe Art of Anglingの中には、ベイトリールの元になったリールはパイクのトローリングで、使われていたベイトリールが起源と考えられています。

それでは!ベイトキャスティングリールの各部の名称と機能そして歴史に付いて見て行きましょう。


1902年1月にパテント申請! ドラグ機能はフランシス・J・ラベスが発明した

ブラックバスを掛けた時にドラグが無いとラインが切れてしまうリスクが高まります。ドラグ機能は、1902年1月14日にフランシス・J・ラベス氏がドラグ機能のパテントを取得した所から始まります。

ブラックバスがファイトする時の力は人間が考えているよりも凄い力を発揮し、金属のフックも伸ばしてしまうほどの力を持っています。なので、フックを伸ばされたり、ラインブレイクを防ぐ為にドラグ機能があります。

ドラグは引っ張り負荷が掛かる事で、スプールを回転させて、ラインを放出する機能です。ドラグノブを締めることでラインの放出を制限します。

昔のベイトリールは1対1のディレクトドライブでしたので、ハンドルとスプールは直接、固定されたモノでした。


1911年3月にウィリアム・C・ボッシェンがクラッチのパテントを取得!

クラッチ機能はルアーをキャストする際にスプールの回転をフリーな状態にしたり、クラッチを入れる事で、スプールが逆回転しないようにラインを巻き取れる状態に切り替える機能です。

それ以前のベイトリールはキャストの時や魚を掛けるとハンドルが回転してしまう構造のリールでした。なので、ハンドルが回転して指を怪我をする事もあったそうです。

1911年3月21日にウィリアム・C・ボッシェンがクラッチとドラグの付いたベイトリールを開発し特許を取得、研究には様々な人の力を借りて2年の歳月が掛かったそうです。


レベルワインダーは1896年、シェイクスピアが既に開発された機能

レベルワインダーはスプールにラインを均一に巻き取るための機能です。この機能がない時代のベイトリールは、巻き取り時に指を使ってラインを均一に巻き取っていました。レベルワインダーの特許は古いモノで1860年にはパテントが申請されていたが、多くのメーカーが実用化する事はできませんでした。

そんな状況を見たいた、少年時代のウィリアム・シェイクスピア・ジュニアは、ボクなら上手くレベルワインダーを作り出せると思われていたそうで、大人になって機械設計を学びます。5年の歳月を費やして、1896年に独自のレベルワインド機能の付いたリールを作り出します。


「メカニカルブレーキ」スプールシャフトに圧力をかけてプールの回転を調整

メカニカルブレーキはバックラッシュを制御する為に考え出された、最古のブレーキシステムで、スプールシャフトに圧力をかける事でスプールの回転の調整とスプールのガタツキを調整するモノです。

メカニカルブレーキがかかる事で、ルアーキャスト時の最終的なブレーキ抵抗が掛かる部分でもあります。近年では、メカニカルブレーキが無いベイトリールも誕生しています。


「スプール」スプールには深溝と浅溝の形状のスプールがあります

スプールの機能はフィッシングラインをストックする為の部分です。スプールには浅溝のシャロースプールと深い溝のノーマルなスプールがあります。シャロースプールの方が回転レスポンスは高いですが太いラインをストックするには不向きです。

逆にノーマルタイプの深溝のスプールは太いラインのストック量は稼げますが回転レスポンスが落ちる傾向にあります。また、スプールの直径が小さいモノはキャスト時の初動の回転レスポンスが高いので軽いルアーをキャストしやすくなりノーマルのスプールは軽いルアーをキャストするには不向きです。


ベイトリールには遠心ブレーキ・マグネットブレーキ・デジタルブレーキの3タイプのブレーキシステムがある

遠心力ブレーキは、古くからあるブレーキシステムでキャストのスプール回転時に抵抗になるパーツが遠心力で外側に移動する事でブレーキを掛けるシステムです。現在は遠心力ブレーキのシステムも進化して外側からブレーキの調整ができるベイトリールも販売されています。

遠心力ブレーキの特徴としてはキャスト時の初動にブレーキが強くかかりスプールの回転が収まるにつれブレーキの利きが緩まっていきます。古いタイプ遠心ブレーキのベイトリールは向かい風に弱くキャストの技術が求められましたが、現在はブレーキシステムの進化で向かい風でも安定した飛距離が出せます。


マグネットブレーキは、磁石が金属を引き付ける力ではなく、写真の上のような磁石で覆われた部品の中を写真下のスプールに取り付けられた円形のパーツやスプール本体が動くことで、電磁誘導によって金属板のなかに渦電流という電流が生じる現象を利用したブレーキシステムです。

マグネットブレーキは1940年には、試作機が作られていたそうです。ブレーキの特徴は向かい風でもブレーキが安定して掛かる為、バックラッシュがしにくいシステムです。

しかし、ブレーキが同じ力で掛かり続ける事から飛距離が伸びにくいシステムでした。しかし、近年のマグネットブレーキはブレーキの掛かり具合を調整する事で飛距離が出る様になっています。


デジタル制御ブレーキは、ベイトリールにおいて、近年では一般的に使用されるブレーキシステムの一つです。この技術は、スプールの回転をデジタル制御することで、キャスト時のブレーキ力を最適化します。

ベイトリールの弱点であるバックラッシュをデジタルで制御するので、以前からのブレーキシステムのような、釣り人の技術の習得が少なくても、ベイトリールを使った釣りが行えます。また、上級者が使う事で更に高次元なキャストも可能なベイトリールです。


ベイトリールのボディデザインの種類はロープロファイルと丸形の2タイプ

ベイトリールの種類はロープロファイルと丸形の2種類のベイトリールがあります。デザインから来る特性にも違いもありますので、使い分けを知ることが重要になります。それぞれのリールの特性を見て行きましょう。

丸形ベイトリールの3つの特徴

 リトリーブの時に安定感がある

 パーミング性がイマイチ

 巻き上げトルクが強い

丸形リールの特徴としてはリールのボディデザインに高さが、ある為にロープロファイルのベイトリールと比べると、パーミング性が悪くなります。

また、丸形ベイトリールは比較的リールに重量があるので、リトリーブ時のリールのブレを抑えてくれるので、安定したリトリーブを行う事が出来きるので、釣りをしていて疲れにくいです。

また、リールのデザイン上、剛性も保たれ、巻き上げトルクもあるので、巻き抵抗の強いクランクベイトやシングルブレードのスピナーベイトなどのルアー操作もしやすく、大型の魚とのファイトをする場合も巻き上げが楽になります。


ロープロファイルベイトリールの3つの特徴

 リトリーブの感度が良い

② パーミング性が良い

➂ 巻き上げトルクが弱い

ロープロファイルリールの特徴としてリールを持った時のパーミング性が良い点があげられます。パーミング性が良いことでルアーのリトリーブ時のルアーの動きを感じやすく感度が良くリールをしっかり握り込めるのでフッキングパワーが掛けられます。

また、ロッドワークによってルアーにアクションを与える動作をする場合もロープロファイルの方が使い易いです。しかし、大型ルアーや大型の対象魚を釣る場合は釣りをしていて疲れる場面があります。


おわりに

最後までお読みいただきありがとうございます。ベイトキャスティングリールの各部の名称や歴史を理解して頂けたのであれば、とても嬉しいです。

ベイトリールの進化について詳しく書かれた日本の書籍としては、綿織則政氏の「ザ・ヒストリー・オブ・ルアー/ルアー&リール進化の軌跡」がおすすめです。ベイトリールやルアーの歴史を学ぶことが出来る一冊です。

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「たった10分で学べる!」ベイトリールの各パーツの名称!の記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。

では!! よい釣りを(^O^)/


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