バレットシンカーの使い方を学ぶには、ワームフィッシングの基本であるテキサスリグやキャロライナリグから始めると良いでしょう。これらのリグはワームフィッシングの根幹をなすものですから、理解も早まります。
バレットシンカーとはワームフィッシングにおいて使用頻度の高いウェイトですが、名前の由来は銃に使われる弾丸の形に似ている事からネーミングされました。
この記事では、バレットシンカーの重さの表示方法やウェイトの選び方の基本的な考え方、さらにシンカーの素材や形状の違いがバレットシンカーの特性にどのように影響するかについても説明します。
バレットシンカーはワームだけでなく、プラグやスピナーベイトとの組み合わせによって、ルアーの機能を最大限に活用することが可能です。
それでは! 10分で学べるバレットシンカーの使い方! 基礎と応用の始まりです(^O^)/
- 基本編! バレットシンカーの使い方 ワームやプラグと組み合わせて使う!
- 「応用編」バレットシンカーとクランクを組み合わせたキャロライナリグ
- 「応用編」バレットシンカーを使ったジャークベイトのサスペンドチューン
- 「応用編」リップレスクランクベイトを簡単にバレットシンカーで深度調整!
- 「応用編」バレットシンカーによるスピナーベイトのゾーンとスピード調整
- グラムそれともオンス? バレットシンカーの重さの表記を知ろう!
- 「使い分けてますか?」バレットシンカーの形状による使い分け!
- バレットシンカーの材質による特徴とコストパフォーマンスの違い!
- 「バレットシンカーの収納!」シンカーのウェイトが一目で分かる収納が大事!
- おわり
基本編! バレットシンカーの使い方 ワームやプラグと組み合わせて使う!
ウェイトも時代と共に釣り場の状況に合わせて選択できるように多様な種類のウェイトが作り出されていますが、一般的にバレットシンカーを使ったワームフィッシングのリグはテキサスリグとキャロライナリグが挙げられます。
まず、ワーム釣りの基本とも言える障害物の回避力の強いテキサスリグですが、テキサスリグが誕生したのが、1960年のテキサス州だと言われています。なので、その頃からバレットシンカーは、使われていたのかもしれませんね。
そして、ディープのストラクチャーやシャローエリアを広範囲に探るのに適したリグが、キャロライナリグです。現在は様々なキャロライナリグ用のシンカーが発売されていますが、バレットシンカーを使っても問題はありません。
そして、応用編としてリップレスクランクベイトやジャークベイトそしてスピナーベイトとバレットシンカーを組み合わせることルアーを使い切ることを学びましょう。
ワーム釣りの基本はバレットシンカーを使ったテキサスリグ!
バレットシンカーの使い方で最初に覚えるリグはワームフィッシングの基本といわれるテキサスリグです。テキサスリグはワームのタイプを選ぶ事もなく使えるリグなので必ず覚えておきたいリグの一つです。
テキサスリグの作り方は至って簡単です。メインラインにバレットシンカーを通してから、オフセットフックとメインラインを結びます。
オフセットフックのギャップの長さを通したら、ワームから抜きオフセットフックを反転させてフックポイントをワームに再度刺し通して、上の写真のように取り付ければ完成です。
ここでは、文章に限りがあるので、テキサスリグの詳しいリグり方や基本的な使い方などの情報は、下記のリンクの記事を読んで確認して下さい。
バレットシンカーの王道リグ! バレットシンカーを使ったキャロライナリグ!
ワームを使ったリグでもう一つ押さえておきたいリグが、キャロライナリグです。メインラインにバレットシンカーとビーズを通した後に、スイベルを結びます。スイベルからリーダーラインを取ってワームを取り付けます。
キャロライナリグは、重めのシンカーを使ってディープのストラクチャーを釣るのに適していますし、ウィードフラットのような場所をワームで広範囲にチェックするのに便利なリグです。
シンカーとワームの距離があるのでワームの動きはノーシンカーワームのようにゆっくりフォールするのが特徴的なリグです。
キャロライナリグの詳しいリグり方や基本的な使い方などの情報は、下記リンクの記事を読んで下さい。
「応用編」バレットシンカーとクランクを組み合わせたキャロライナリグ
バレットシンカーを使って、シャロークランクをキャロライナリグとして使う方法もあります。このリグでは、デーブに動きの良いシャロークランクを送り込むことができます。
クランクベイトは限界潜行深度が決められていますがバレットシンカーを使う事で潜行深度の概念が取り払われます。シンキングのシャロークランクベイトを作ればいいと考えてしまいますが、浮力が無くなる事で、アクションやディスプレイメントの効果が得られません。
なので、シャロークランクをキャロライナリグで、使う方法が理にかなっています。使うルアーをクランクベイトからシャッドタイプのルアーを使っても効果的です。
この釣りをヒロ内藤さんがYouTubeで紹介しています。動画はキャロライナリグではなく廃盤になってしまったブーフレックスリグを使っていますが、キャロライナリグとやっている事は同じです。
この動画でヒロ内藤さんがリグの利点やこのリグを使った攻め方のポイントを解説しています。
「応用編」バレットシンカーを使ったジャークベイトのサスペンドチューン
ジャークベイトの釣りでジャークベイトのアクションを止めて0.5秒~1秒の間ジャークベイが停止することが、バスを釣る上で重要になります。天候やフィッシングプレッシャー等でバスがルアーにアタックしなくなるとこの時間は伸びます。
では!停止時間を伸ばすのにジャークベイトのボディに板オモリを貼る方法があります。これも良い方法なのですが、ジャークベイトのボディに直接ウェイトを足す事で、ジャークベイトの動きが小さくなる欠点があります。
バレットシンカーとバレットシンカーとシンカー止めを使う事で、動きを損なわずにサスペンドジャークベイトの浮力を作り出す方法が上の図の方法です。この方法だとジャークベイトの浮力を殺さないので動きが良いです。ボクも実際に動かして見ましたが、ウェイトが動きの邪魔はしません。
ヒロ内藤さんのYouTube動画でも、この釣りが紹介されています。使用しているルアーはスミスウィック社のラトリンログARA1200にバレットシンカーではなくかみつぶしオモリ1.5gを使っています。
動画を見てもらうと分かりますが、ジャークベイトの動きは損なわれていません。喰い渋った時にウェイトを足すだけで、出来るチューニングですからやらない手はないです。
ボクも試しましたが、ウェイトとジャークベイトの間隔は1cmほど取っておくとキャスタビリティーを損なう事もなく使い易いです。
「応用編」リップレスクランクベイトを簡単にバレットシンカーで深度調整!
リップレスクランクベイトにバレットシンカーを組み合わせて、更に深いゾーンへリップレスクランクベイトを送り込む事ができます。バレットシンカーを両側からシンカー止め、もしくは楊枝で止めてシンカーを動かないように固定します。
1/2ozのリップレスクランクベイトに1/4ozのバレットシンカーを追加する事で3/4ozのリップレスクランクベイトで引けるゾーンを攻略することができます。スピードを上げたリトリーブをしたい時にも有効な方法です。
ヒロ内藤さんのYouTube動画で紹介されていますので、こちらを参考にして下さい。動画の目次に水深3m前後を攻めるための調整と言う11分56秒からのキャプチャーをクリックするとこの釣りのリグり方や概念を学ぶ事ができます。
「応用編」バレットシンカーによるスピナーベイトのゾーンとスピード調整
スピナーベイトとバレットシンカーを図のように組み合わせてゾーンとスピードの調整をする事ができす。やり方はリップレスクランクベイトの時と同じですが有効な方法です。
もし1/4ozのスピナーベイトしか持っていない場合、バレットシンカーを追加することで、1/2ozのスピナーベイトを引く速度にスピードを上げることが可能です。これにより、スピナーベイトのボリュームを小さく保ちつつ、より深いゾーンをリトリーブしたり、同じ水層をより速くリトリーブすることができます。
バレットシンカーが、スピナーベイトに接触しないようにシンカー止めを使って、前後から止めると動き出しも良く違和感なく使えます。
グラムそれともオンス? バレットシンカーの重さの表記を知ろう!
バレットシンカーの重量単位は、アメリカではオンス(OZ)、日本ではグラム(g)で異なります。1オンスは28グラムですので、14グラムは1/2オンスに相当します。以下の図を参考にして、ウェイトの表記を理解しましょう。
アメリカでは、ウェイトを半減法で計算しています。この方法では、重さを半分ずつ減らしていくことが基本となります。バレットシンカーを選ぶ際は、最初に倍のウェイトで揃えると良いでしょう。その後、必要に応じて中間のウェイトを追加することで、より使いやすくなります。
釣りをする際にシンカーの重さを選ぶ基準としては、使用するウェイトで水底をしっかりと感じることが大切です。たとえば、5/16オンスのシンカーでは底を感じられない場合は、1/4オンスに重さを増やして底を感じられるように調整することが基本となります。
地形の変化を確認するために、シンカーを使って底を感じる技術は、ワームやジグでの釣りにおいて非常に重要です。感じ取れるウェイトから始めて徐々に軽いものにしていくことで、ウェイトを感じる感覚を養うトレーニングになります。
「使い分けてますか?」バレットシンカーの形状による使い分け!
バレットシンカーには主に3つのタイプがあります。デザインにより、カバーへのワームの送り込みが容易になるため、障害物の密度に応じて選択することが可能です。
通常のシンカー
ルアーショップで一般的に見られる、頭部が丸いタイプは標準的なバレットシンカーです。これは非常に汎用性が高く、テキサスリグやキャロライナリグのシンカーとして広く使用されています。
ネガティブテーパー・シンカー
シンカーには多種多様なデザインが存在します。ウィードやその他のソフトカバーの奥深くにワームを届けたい場合、細身でテーパーがかかったネガティブテーパーのシンカーが適しています。これは図の中央に示されています。
ウェッジタイプ・シンカー
そして、一般的なバレットシンカーと並んでよく見かけるのが、図の右に示されたウェッジタイプのシンカーです。ウェッジタイプは、通常のシンカーよりもテーパーが施されており、障害物をすり抜けるのに適したデザインが特徴です。
バレットシンカーの異なる形状を使い分けることにより、バスが潜む場所にワームを届けることが可能です。テーパーが強いネガティブテーパーやウェッジ型のシンカーを使用することで、カバーの奥深くにワームを送り込むことができます。
バレットシンカーの材質による特徴とコストパフォーマンスの違い!
バレットシンカーは次の3種類の金属で作られています。それぞれの金属には独自の特徴と使用感がありますので、それについて見ていきましょう。
・鉛
・ブラス
・タングステン
鉛
バレットシンカーは通常、鉛で作られています。鉛は柔らかく、プライヤーで切ったり削ったりして重さを調整できるため、コストパフォーマンスに優れた素材です。
しかし、鉛には毒性があり、脳や肝臓に蓄積するリスクがあるため、鉛中毒を引き起こし、環境や人体に悪影響を及ぼす可能性があります。そのため、鉛製のシンカーの使用を避ける釣り人も増えています。
真鍮(ブラス)
真鍮は鉛に比べて硬質な素材です。そのため、真鍮は鉛よりも感度が高く、底の状況をより感じやすくします。
さらに、硬質な真鍮製のウェイトは、ビーズと接触することで音を発し、その音でバスを引きつけます。テキサススタイルにビーズを加えることで、シェイキングやドゥードゥリングを行う際にも同様の効果が期待できます。
タングステン
タングステンは銀灰色で非常に硬く、重い希少金属です。高級な切削工具の素材としても利用される価値の高い素材で、希少性からコストパフォーマンスは低めです。
硬質なタングステンは感度が高く、真鍮よりも湖底の状態を把握するのに適しています。鉛よりも重いため、同じ重さであればよりコンパクトな形状にすることが可能です。また、鉛に見られるような毒性がなく、環境に優しい金属と言えます。
「バレットシンカーの収納!」シンカーのウェイトが一目で分かる収納が大事!
バレットシンカーを使うにあたり、深い場所や流れのあるエリア、ワームをリアクションで食わせたい場合などは、ウェイトが重いバレットシンカーが必要ですし、逆にバスがタフで活性が悪い場合は沈下速度を落とすために、バレットシンカーのウェイトを軽いモノを使用します。
ワームフィッシングでは、シチュエーションに応じてシンカーのウェイトを変える必要があるので、様々なウェイトサイズを用意して、釣り場へ持って行く必要があります。
バレットシンカーの収納方法は様々あります。仕切りの入ったプラスチックケースに収納したり、パッケージごと、リングで束ねて持ち歩く方法もあります。
ボクはバレットシンカーを持ち歩く場合はプラスチックケースに収納しています。大量に様々なシンカーを持ち歩く場合はリューギのタンクを使っています。
おわり
今回はバレットシンカーの使い方を紹介しました。一般的にはバレットシンカーはワームフィッシングで使う事が大半です。シンカーも鉛のモノから環境に配慮したタングステンシンカーが販売されています。高価ですが感度も良くコンパクトなので根掛かりの軽減にもつながります。
ワームだけでしか使わないと思われがちのバレットシンカーですが、プラグやスピナーベイトと組み合わせることで、ルアーの機能を使い切ることが出来ますので、試してみて下さい。
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10分で学べるバレットシンカーの使い方! 基礎と応用!の記事でバレットシンカーの使い方の発想が広がれば嬉しいです。
では!! よい釣りを(^O^)/
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