「ルアーの種類は30タイプ!」バス釣りで揃えるべきルアーは?

バスフィッシング入門

ブラックバスを釣る為のルアーは大きく分けてトップウォーター・ミノー・クランクベイト・バズベイト・スピナー・スプーン・ジグ・ワームの8種類のルアーカテゴリーに分類する事ができます。

そこから更に機能や特徴などによって分けると、ハードルアーだけで29タイプありワームを含むと30タイプのルアーに分類する事が出来ます。

バス釣りを始めようとしても、こんなに沢山のルアーの種類があると何から揃えたらいいのか分からないと思いますので、この記事を参考にルアーを揃えてみて下さいね。

今回は8種類のルアーと更に分類された31種のルアー達の特徴や歴史的な背景も織り交ぜながら解説したいと思います。バスフィッシングに使うハードルアーにはどの様なものがあるか見て行きましょう。

それでは!バス釣りで使われるルアーの種類は30タイプの始まりです(^O^)/


 「ペンシルベイト」水面を左右に泳いでバスを誘うルアー!

ペンシルベイト

ペンシルベイトは見たまま鉛筆のような形をした音を立てるパーツが何も付いていないスティック形状のルアーです。アメリカではスティックルアーとも呼ばれています。

ペンシルベイトのアクションは左右にノラリクラリと動くウォーキングアクションで広範囲を探るのが得意なルアーです。ペンシルベイトを動かすのは、ある程度のロッドワークを習得する必要があるので初心者向きのルアーではありません。

しかし、ロッドワークを身につけるととても動かしていて楽しいルアーでもあります。音を出すパーツが無いので風のない穏やかな時に効果を発揮するルアーです。

1922年にヘドンから発売されたザラゴッサが最初のペンシルベイトといわれています。当時のルアーはまだプラスチックで作られておらずウッド製です。

詳しいペンシルベイトの使い方はコチラの記事を見て下さい。


「スイッシャー・プロップベイト」プロペラが水を弾く事でバスを誘うルアー!

スイッシャータイプ

スイッシャータイプのルアーはプロップベイトとも呼ばれ前後にもしくはどちらか片方にスイッシャーと呼ばれる水を弾き飛ばすパーツが付いたルアーです。

水を弾き飛ばす事でベイトフィッシュが逃げる音やバスがエサを捕食した時に出す音に似せたサウンドを奏でます。ペンシルベイトよりも難しいロッドワークは要らないので初心者でも楽しめるルアーです。

風で水面が騒がしくなったら時のトップウォータールアーとして使うと威力を発揮します。バイトも強烈で水面にとび出すバスに驚くと思いますよ!

1900年代初頭のスイッシャーの主流はシンキングタイプでしたが、1970年代になるとフローティングタイプが一般的なスイッシャータイプになりますが、近年はシンキングタイプのスイッシャーも販売されています。

スイッシャータイプのルアーはロッドのアクションで簡単に音が出せるので初心者にも扱いやすいルアーですよ。

スイッシャータイプのルアーの使い方をまとめた記事はコチラです。


 「ポッパータイプ」凹んだマウスで水を弾き飛ばしてバスを誘うルアー!

ポッパータイプ

ポッパータイプはマウスカップで水を弾く事で小魚が逃げる音に似せたポッパー音とバスがエサを捕食した時に出す音と言われるチャガー音を出すルアーです。

1914年にサウスベンド社からバスオレノが作られます。水面で音を立てた後に少し潜らせる事が出来るルアーです。

1920年代にはポッパーは作られていましたが、現在一般的に使われているポッパーの原型になるレベル社のポップRは1969年に登場します。現代のポッパーの原型とも言えるポップRですが、実は一度は市場から消えた歴史があります。詳しいポッパーの歴史はコチラの記事を見て下さい。

ポッパータイプのルアーもロッドを軽く煽る事で音が出せるので初心者にも扱いやすいルアーです。ロッドアクションに対して移動距離が少ないのでネチネチとバスを誘う事ができるトップウォータールアーです。

ポッパーの詳しい使い方はコチラの記事を読んでみて下さい。ポッパーの様々なテクニックを紹介しています。


 とても不思議な動きのルアー達! スプラッシャーとコモーションルアー! 

ペンシルポッパー

スプラッシャータイプは海のルアーフィッシングで使われる長いボディに小さなマウスカップを持つルアーで水面を高速リトリーブする事でVの字の波を立てて使うルアーです。

しかし、コットンコーデル社から販売されていたスプラッシャータイプのペンシルポッパーが大型のバスを釣るのに優れている事から一部の人にビックバスを釣るのに使われていました。

ペンシルポッパーはトーナメントで好成績が出た事で注目されてからは一般的に使われるルアーになり、各メーカーが似たルアーを作る程のブームだった時代もありました。

ヘドン クレイジークローラー

コモーションルアーやノイジールアーと呼ばれるタイプのルアーはうるさい音を立てるルアーと言う意味です。このタイプのルアーは音を出す方法がルアーによって違うのも特徴ですし、登場する歴史的な部分でも違いがあります。

へドン社のクレイジークローラーとビックバドにフレッド アーボガスト社のジッターバグが現代のノイジールアーの原型で各ルアーメーカーがこれらのルアーの機能を真似て作っているを見受けられます。

クローラーベイトとも呼ばれるクレイジークローラーは羽モノルアーの元祖と呼ばれるルアーです。元々はジムドナリーさんが作ったルアーが元になっています。

コモーションルアーはリールを巻くだけでルアーが動いてくれ音も奏でてくれるので初心者にはおすすめなトップウォーターです。

ヘドン ビックバド

ヘドンのビッグバドはビールで有名なバドワイザーのノベルティーグッズとして作られたのが始まりのルアーでボディがビール缶の形をしているルアーでテールに付いているブレードがボディに接触する事で音を出す仕組みになっています。

アメリカのルアーですが、日本でとても人気のあるルアーでバドワイザーのラッピングを一時期、日本では復刻させた程です。また、ビックバスを釣る能力に長けたルアーでもあります。

フレッドアーボガスト ジッターバグ

ジッターバグはフレッドアーボガスト社が作り出したコモーションルアーです。アメリカでの調査で初めてトップウォーターで釣ったルアーでは堂々の1位だったそうです。こちらのルアーもただ巻きで音とアクションが得られる初心者向けのトップウォータールアーです。

ノイジールアーの詳しい歴史はコチラの記事を読んでみてください。


「ミノージャークベイト」浮力によって5種類に分類する事ができるルアー!

ミノー

ミノーは小魚の形をしたルアーで見た目も釣れそうな気分にしてくれるルアーですが、登場は1930年代にラパラ社の創立者でもあるラウリ ラパラ氏によって作り出されます。当初のミノーはコイルに銀紙を貼って作ったルアーはフローティングタイプだったそうです。 

ミノー・ジャークベイトは形は同じでも浮力の違いでフローティング・サスペンドタイプ・シンキングの3タイプに分かれます。

フローティングタイプはリトリーブを止めると水面に浮かび上がるタイプのミノージャークベイトをいいます。サスペンドタイプは水の比重に近い重さに成ったタイプで水中で浮きも沈みもせずに留まるタイプですが厳密にはゆっくりと浮くか沈むかの比重になっています。

シンキングタイプはリトリーブを止めると沈んでしまうタイプのルアーです。ミノーやジャークベイトは季節を問わず使えるルアーです。ロッドワークを使ったトゥイッチング・ジャーキング・リッピングのテクニックを使って誘います。

また、クランクベイトのように、ただ巻きでも使う事が出来るルアーでもあります。

そして限界潜行深度が深いダイビングタイプ、前後にボディが分かれているジョイントタイプの5タイプに分類されます

ミノー・ジャークベイトのトゥイッチング・ジャーキング・リッピングの詳しい操作方法はコチラの記事を見て下さい。

よく、ジャークベイトとミノーの違いは?と聞かれると思いますが、違いは無くラパラがアメリカで販売された1950年頃を境にアメリカでもミノーを作るルアーメーカーが登場しミノーをジャークして使う事からジャークベイトとアメリカでは呼ぶようになります。

ミノー・ジャークベイトの歴史についてはコチラの記事に詳しく書かせてもらってます。


「クランクベイト」潜る深さで6種類に分類する事ができるルアー!

シャロークランクベイト

クランクベイトのカテゴリーはスーパーシャロー・シャロークランク・ミッドクランク・ディープクランク・バイブレーション・シンク&スイムの6種類に分かれます。

1917年にCreek Crab Bait Companyが作り出したCreek Chub Wigglerがクランクベイトの起源になったルアーと言われています。その後、ボーマー社を立ち上げるアイク、ウォーカーとクレアンス、タービーが、このルアーを改造してディープクランクを作り出します。

クランクベイトはリトリーブする事で決まった水深まで潜りながらアクションをするルアーです。クランクベイトは潜る深さによって呼び方が変わり、表層からスーパーシャロークランク・シャロークランク・ミッドクランク・ディープクランクと分類されます。

クランクベイトは巻くだけで決まった深さに潜らせる事ができるルアーです。幾つかのテクニックを覚える事で3次元的に水中を攻略する事ができます。

クランクベイトの使い方についてはコチラの記事に詳しく書かせてもらっています。

1967年にフレッドヤング氏によってシャロークランクのビッグOが作り出されます。ファットなボディが水を押しのける波動でバスにルアーの存在をアピールし浮力が高い事で障害物の回避能力が高いルアーが作られました。

ラパラ シャッドラップ

シャッドタイプのルアーは日本では一つのルアーカテゴリーに分類されていますが、アメリカではクランクベイトのカテゴリーとして認識されています。

クランクベイトの歴史についてまとめた記事はコチラです。クランクベイトの歴史は実はディープダイビングクランクベイトから始まるんですよね。


「バイブレーション・リップレスクランクベイト」 元は海用のルアーだった!

バイブレーション

PICO社のフレッドニコラスが開発したPIGGY PERCHが最古のバイブレーションルアーと言われています。そして1933年にピコパーチが販売されますが、この当時のバイブレーションルアーはバスフィッシング用ではなくソルトウォーターゲームで使われる為に作り出されました。

その後、バスフィッシング用に開発されたバイブレーションルアーにはヘドン社のスーパーソニックやコットンコーデル社のスポット、ビルルイス社のラトルトラップがあります。これらのルアーは現在のバイブレーションルアーの基礎を作ったルアー達です。

バイブレーションルアーもいくつかのテクニックを覚えるだけで中層を手早くさぐる事の出来るルアーです。初心者の方にもある程度の重さがあるルアーなのでキャストもし易いルアーでもあります。

シンク&スイムとはボトムでフックを付けた状態で浮くタイプのルアーを言います。バイブレーションタイプのルアーもありますが、クランクベイトなどの違うタイプのルアーにもあります。

バイブレーションルアーの詳しい使い方はコチラの記事を読んでみて下さい。


「バズベイト」バズベイトにはインラインのバズとオフセットタイプがある!

オフセットバズベイト

トップウォータールアーに分類されるべきバズベイトですが、形状やルアーが誕生する歴史的にも独特な経緯のあるルアーです。

1920年代に登場したバズベイトは水面で使うのではなく、スピナーベイトのように使われていましたがその後、形状が現在のヘッドとブレードが分かれたオフセットタイプが登場して水面で使われるように変化していきます。

インラインバズベイト

バズベイトにはブレードとヘッドが一直線で結ばれた形状のインラインのバズベイトと・オフセットと呼ばれるヘッドとブレードが分かれたデザインの2種類に分ける事ができます。

障害物周りでの使用に適したルアーですが、シャローフラットの水生植物に覆われたべジテーションではインラインのバズジング スプーンが使い易いです。


「スピナー」マス釣りでも使うスピナーとオフセットのスピナーベイトがある!

インライン スピナー

スピナーには渓流のトラウトフィッシングで使われるインラインタイプのスピナーやバス釣りでよく使われるオフセットタイプのスピナーベイトの2つのタイプに分かれます。

見た目は自然界に居ない生き物のようなルアーですが、ルアーに組み込まれている特性一つ一つがバスを釣る力をもっています。ブレードの散光は小魚の群れをイミテートしていますしスカートは水流によって形を目まぐるしく変えます。

スピナーベイト

オフセットタイプのスピナーベイトの歴史は1957年にコットンコーデル氏が作り出したシングルブレードスピナーベイトのOUACHITA SPINNERが現代のスピナーベイトの原点です。

スピナーベイトにはブレードの形も様々あり丸い形をしたコロラドブレードや柳の葉っぱのようなウィローリーフタイプがあり、ブレードの取り付いている枚数によってシングルブレードタイプや2枚のブレードが付いたタンデムタイプがあります。


「スプーン」スプーンは様々な使い方ができるように進化したルアーである!

バジングスプーン

ルアーの起源として最初に登場するのが、スプーンルアーではないでしょうか?スプーンは見た目のままで食器のスプーンから作り出されたルアーです。一般的にヨーロッパのイメージがありますが、特許申請の年代を見ると発祥はアメリカのようです。

1806年にジュリオ・トンプソン・ピュエルという人がスプーンの原型を作った人と言われています。スプーンルアーが作られる切っ掛けは釣りに行った時のボートで食事をしている時に落としたスプーンをトラウトが咥えるのを見た事が始まりです。

スプーンにはメタルスプーン・スピナースプーン・バジングスプーン・サーフェススプーンなどの4種類に分かれることが出来ます。

トラウトフィッシングなどでは中層でステディーリトリーブで使うように作られたスプーンですが、先端にスピナーが付いたスプーンやバスフィシングでは、バジングスプーンと言ってリリーパッドの上を引っ張って使うスプーンもルアーとして存在します。


「ジグ&メタルルアー」金属で作られたルアーカテゴリー

ラバージグ

ジグのカテゴリーにはラバージグ・フェザージグ・メタルジグ・ブレードルアー・ジグスピナーと5つの種類に分ける事ができます。

ラバージグやフェザージグはジグヘッドにゴム製のラバーや動物の毛を取り付けたジグを指します。一般的にラバージグを使う事が多いですが、水温低下などで状況が厳しい時は動物の毛を使ったフェザージグが効果的です。

メタルジグ

メタルジグは金属で作られたジグでトレブルフックを装備しています。冬の極寒気にリアクションバイトを狙った釣りに使われます。

ブレードルアー

ブレードルアーはメタルバイブとも呼ばれるルアーでリトリーブすると激しくバイブレーションを起こしながら泳ぐルアーです。ジグスピナーはジグヘッドにスピナーベイトのブレードが付いたルアーを指します。極寒気に使われるイメージのあるルアーですがオールシーズン使えるルアーでもあります。


「プラスチックワームなど」ソフトプラスチックで作られたルアー!

プラスチックワーム

プラスチックワームはソフトプラスチック素材で作られた柔らかいルアーでミミズや小魚など様々なモノをイミテートしたワームがあります。

ワームのタイプだけでも20種類以上あるのでここでは全てを取り上げませんが、デザインは増殖の一途を辿っています。コチラの記事ではワームの種類について詳しく紹介しています。

ソフトプラスチックワームの歴史も古いのですが、現在、一般的に使われているワームの原点は1951年に販売されたクリームワームだと言えます。ミミズから型を取ったワームで当時、1ドルで販売しましたがほんの数日で9600パックも売り上げたそうです。

その後は様々なメーカーから柔らかさを出すために形状に工夫をしたり、自発的に動くようにテールを付けたリボンテールやカーリーテール等のデザインのワームを作り出します。

現在は臭いや味にこだわってワーム素材にイカや魚の成分を混ぜ込んでいるワームもあります。

また、フロッグなどのスカムルアーもソフトプラスチックベイトですので、今回はこちらのカテゴリーに含んでいます。


こんなに多いと迷ちゃう! 初心者が揃えるべきルアーは?

バス釣りを始めてみたは良いけれども釣具店やプロショップに行ってみると壁に膨大な数のルアーが陳列されていて、何から揃えたらいいのか途方に暮れてしまうのではないでしょうか?

釣りたいバス釣り日記がお勧めする揃えるべきルアーの考え方はトップウォーターミノー・クランクベイト・バズベイト・スピナー・スプーン・ジグ・ワームの8種類のカテゴリーから先ずは一つのルアー選び8個のラインナップを揃えると良いと思います。

カテゴリーは理解できたけどルアーを選ぶ基準は?と言われると季節や行かれるフィールド、使用されているタックルにもよると思いますが、まず、ルアー選びで知っておくべき3要素があります。

それがゾーン・スピード・アクションです。ゾーンはルアーが潜る深さ、スピードはリールを巻く時のリトリーブ速度、アクションはルアーに元々組み込まれたモノとそれ以外に釣り人が与えるアクションを指します。


おわりに

今回はバス釣りで使われるルアーの種類について記事を書いてみました。更に細かく見て行くと31種類以上のハードルアーカテゴリーが存在しますが、ここでは分かりやすい31種類のルアーを紹介しました。

ここでは触れていませんが、ソフトプラスチックのルアーを入れると50種類を超えてしまいます。こんなに沢山のルアーを使って様々なアプローチを仕掛けて楽しませてくれるブラックバスという魚の懐の深さを知ることが出来たと思います。

ブラックバスには季節ごとや釣り場の状況で使うルアーを変えたりして誘う事が楽しめるゲームフィッシュです。ブラックバスにはムードがあるとはよく言ったものですね!

今回の記事があなたのバスフィッシングの助けになれば幸いです。


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