今回のルアーは1933年にワッパーストッパー社から販売されたバイユーブギを紹介したいと思います。元々はバイユーブギはPADRE ISLAND CO.頭の文字を取ってPICO社と呼ぶ人もいますが、こちらから発売されたルアーが最初です。
しかし、紆余曲折があって最終的には会社はプラドコに吸収されてヘドンブランドとしてバイユーブギは販売されます。ボクはワッパーストッパー社の時代のイメージが強いルアーですね。
現在は残念ながらバイユーブギは製造されていません。バイブレーションルアーの元祖と呼ばれているルアーですから、手にする機会があれば使ってみて下さい。
では!「バイブレーションルアーの元祖!」ヘドン バイユーブギのインプレの始まりです(^O^)/
バイブレーションルアーの起源! ヘドン バイユーブギを使ってみた!
ヘドン バイユーブギのスペックはSizeは2インチでウェイトは1/3ozフックサイズはNO6が取り付いています。ワッパーストッパー社時代のモノはウェイトの種類もあったのですが、廃盤になる頃には1種類しかラインナップされていませんでした。
写真の上段の2つがヘドンから発売されたプラドコのバイユーブギで下の右側2つがワッパーストッパー社時代のモノと思われるバイユーブギです。大きさの違いが分かると思います。また、古いルアーなので独特のプラスチック臭がします。おじさんアングラーをタイムトリップさせる堪らない香りです。
下段の左は本物か偽物かよくわからないバイユーブギです。フックハンガー仕様でヒートンではなく目が飛び出ています。
今回、ヘドン バイユーブギのインプレで使ったタックルセットアップはロッドがヒロイズムジアンサーシリーズのWizard CSにリールがスティーズSVTWにラインはユニチカのシンサヤ14LBで使ってみました。バイユーブギの特徴は一般的なバイブレーションルアーと違い引き抵抗が軽いルアーです。
ステディーリトリーブを行っていてもリトリーブに段を付けて巻く事も巻き抵抗が軽いルアーなので容易にこなす事が出来ます。
なので、トゥイッチングやボトムホップなどのアクションがとてもさせ易く使い勝手の良いバイブレーションルアーです。ウェイトが1/3ozと軽いので2m位までの水深では使い易く、沈下速度が遅いので深い水深を狙うのは不向きだと感じました。
トゥイッチングやボトムホップをする事でイレギュラーなアクションが生まれますしショートロッドを使う事で小技が掛けやすくなります。
ショートロッドでバイユーブギを使う場合は5.8fのヒロイズムジアンサーシリーズのカプリコーンを使う事が多いです。カプリコ―はM+程度のパワーのファーストテーパーのロッドです。一日中ロッドワークの釣りをするにはショートロッドが疲れません。
ノットはルアーが自由に動くようにフリーノットで結ぶようにしています。また、バイユーブギは着底姿勢が良くボトムで寝ずにボディを少し浮かすので水流でルアーが漂う事でバスにアピールしてくれる珍しいルアーです。
バイユーブギはへドンのルアーではなく元はPADRE ISLAND CO。のルアー!
バイユーブギの歴史的な背景ですが、1920年代にPADRE ISLAND CO.(パードリーアイランドカンパニー)を創業したテキサス在住のフレッドニコルスのがデザインしたルアーがピギーパーチです。その後にデザインが変わり1933年にピコパーチが完成されます。
ボクもPADRE ISLAND COの事を知る前はPICO社と思っていたのですが、正確にはパードリーアイランドカンパニーなんですね。社名の頭文字を取ってPICOと言っているとは面白いですよね。
バイユーブギはリップレス・クランクベイトの元祖的なルアーであり、よく目にするリップレスクランクベイトとは、異なったボディデザインをしています。PICO社が作り出したバイブレーションルアーはバス用ではなく海のソルトウォーター用のルアーとして登場します。
当時のピギーパーチには尾びれが付いていましたが、1933年に入ると尾びれが無くなり、現在の形になったそうです。その後、PICO社はワッパーストッパー社に吸収されバイユーブギと名前が変わります。そして、1980年にプラドコに吸収され1984年にヘドンブランドとして発売されます。
ボクが所有しているバイユーブギの中には写真下のようなフックハンガー仕様のモノもあります。上のカタログに近いデザインなのですが、ステンシルが無いのでPICOPERCHなのかどうか分からないのですが、分かる方が居れば教えてもらえると助かりますので、情報提供をよろしくお願いします。
更にバイブレーションルアーの歴史的な背景についてはコチラの記事を参考にして下さい。
ヘドン バイユーブギの使い方はこの3つのアクションで決まり!
バイユーブギの使い方の一つ目はステディーリトリーブです。いわゆるただ巻きですが、バイユーブギを着水点と足元まで出来るだけリトリーブするゾーンを一定に保つことが大切です。
また、ただ巻きで反応が無ければストップ&ゴーテクニックでリールの巻くのを一瞬止めたり巻くスピードを変えたりして、ルアーに不規則なアクションを付けてバスを誘いましょう。
二つ目のテクニックはトゥイッチングです。バイユーブギも沈下速度が遅いバイブレーションですからトゥイッチングがやりやすいバイブレーションプラグです。通常のバイブレーションと違いバイユーブギは水の抵抗も少ないので切れのある動きが出しやすいのも特徴です。
三つ目のテクニックはボトムホップです。バスがボトム付近にいる時に威力を発揮するテクニックです。バイユーブギをボトムまで沈めたらワームやラバージグにアクションを与える様に動かします。
バイユーブギは背中が扁平ではないので水の抵抗も少なくイレギュラーな動きをしてバスを誘います。6フィート以上のロッドでも行えますが、ミディアムアクションクラスのショートロッドを使う事で疲れも少なくやり易くなります。
おわりに
今回は既に廃盤になってしまったヘドンのバイユーブギのインプレッションとバイユーブギの歴史について記事にしてみました。この辺りのルアーを復刻してもらえるとロストを気にせずに使えるので再販をお願いしたいと思います。
中古市場でも以前に比べてあまり見る機会が減っていると感じていますので、バイユーブギに興味がある方は一度、使ってみては如何でしょうか? バイブレーションルアーの歴史の一端が感じられると思います。
今回のインプレッション記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
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