今回はバズベイトの使い方とタックルセットアップの基礎知識を紹介します。バズベイトは、どこから釣り始めればよいか迷うような広大なフィールドや、初めて訪れた情報のない湖を探るのに適したサーチルアーです。
そんなバズベイトのテクニックはキャストしたバズベイトを水面に浮上させて水面をステディーリトリーブで引いてバズベイトを狙ったコースへ通すことが重要です。また、状況やカバーに対してバズベイトのタイプを選ぶことも大切になります。
バズベイトにも様々なペラタイプや形状の違いがあり、それによりサウンドや機能の違いなどもありますので紹介したいと思います。
では!「たった10分で学べる」バズベイトの使い方と基礎!の始まりです(^O^)/
「簡単!」バズベイトの使い方はステディーリトリーブでOK!
バズベイトを使用する基本はステディーリトリーブです。単純な巻き取りで釣果が得られるため、扱いやすいルアーです。しかし、バズベイトを水面に保つためには、キャスト後、バズベイトが水面に触れる瞬間からリトリーブを始める動作を確実に行うことが重要です。
バズベイトがスグに水面に浮き上がる事でバイトチャンスが増えますので、ボクの場合はキャストしてバズベイトが空中にある状態からロッドを持ち替えてサミングして着水点をコントロールし着水と同時にリールのクラッチを入れてリトリーブを開始しています。
慣れないうちはフライ気味にバズベイトをキャストして空中に留まる時間を稼ぐようにすると慌てる事無く一連の動作がやり易いです。ステディーリトリーブは基本ですのでマスターしていきましょう。
更なる釣果を得るためのバズベイトテクニック バンプ&ラン!
ルアーを障害物に当てることで、釣果が2倍になると言われています。これは、障害物にぶつかった瞬間に予期せぬ動きが生じるためです。バズベイトも同様で、杭に当ててリトリーブすることで、魚のバイトを引き出すことができます。
ボクの経験では1~2回障害物にぶつけずにバズベイトを通してバイトが無い場合にバンプ&ランでポイントを叩き直すとバスが飛び出した経験が数多くあります。このテクニックを使うにアタリ使用するバズベイトはオフセットタイプのブレードのバズベイトを使うとやり易いです。
オフセットタイプのバズベイトは、ブレードの回転方向によってリトリーブパスが変わります。これは、リトリーブ中に左右いずれかの方向に曲がりながら戻ってくるためです。そのため、右利きの人にとっては、左側に曲がるバズベイトの方が使いやすいとされています。杭の右側に着水させてリトリーブすると、バズベイトは杭に近づきながら戻ってくるためです。
バズベイトを使ってバスを引き寄せる際には、リトリーブのスピードを一瞬速める方法も効果的です。ボクの経験では、障害物にバズベイトを当てた後、一時停止して少し沈ませることもあります。
バズベイトのブレードの回転方向による使い分けを学ぼう!
バズベイトを揃えるにあたって気を付けたいのがバズベイトの回転方向です。メインに使うバズベイトを右利きの人はバズベイトを前から見て右回転のモノを使うと使い易いです。左利きの人は左回転になります。
右利きの人は左回転のバズベイトを持っておくと良い条件があります。一つはボートに乗った時に後ろからアプローチをする場合です。理由はボートが進むことでバズベイトのコントロールがやりにくくなるからです。
そして川での釣りで流れを横切りながらバズベイトで釣る時に上流側にバズベイトが曲がって進んでくれる方がバズベイトの操作がしやすいので逆回転のバズベイトを用意すると便利です。
バズベイトが効果的に釣れる時期はいつなのか?
バズベイトの釣りが有効な季節は春のアフタースポーンが落ち着いた時期からバスはバズベイトを活発に追ってくれ反応がよくなり晩秋まで楽しめます。
バズベイトのリトリーブ速度は季節によってバスの活性が異なるため、初夏から秋の中頃にかけては速めのリトリーブで使用し、水温が低下する晩秋やバスの活性が低い時期にはリトリーブ速度を落とすことが必要です。
バスベイトが有効になる条件に風吹いていたり、水が濁りだすとバスがルアーが見えづらくルアーの位置が掴み辛い状態になるのでバズベイトには効果的です。
バズベイトにトレーラーを付けると泳ぎの安定と飛距離がアップ!
バズベイトにトレーラーワームやトレーラーフックを付けることでバズベイトを釣り場の状況に合わせる方法があります。
トレーラーワームを付けるとヘッドのウエイトが増すのでリトリーブ速度を上げる事ができ高比重のワームを使う事でキャスト時の飛距離を稼ぐことが出来ます。
また、Gテールやシャッドテール等の自発的に動くテールを持つワームをトレーラーとして使う事でアクションが余分に生まれます。
トレーラーフックを付ける事でバイト時のフックアップ率を高める効果があります。しかし、フックを余分に付けるので障害物の回避する力が弱まります。
「バズベイト入門!」バズベイトは2タイプあります!
バズベイトには、オフセットタイプのアームを持つものと、ブレードとヘッドが一直線上に連なるインラインタイプが存在します。
インラインタイプには、通常のヘッドと、ヘッドがスプーン形状になっているバジングスプーンというタイプがあります。
インラインタイプのバズベイトは、パッドやウィードベッドが水面に出ている状況でオフセットタイプのバズベイトが通せない状況であっても、根掛かりが少なく使いやすいです。バジングスプーンには金属製とプラスチック製のものがあります。
「バズベイト入門!」バズベイトの音色は3タイプあります!
バズベイトには様々な音の機能が盛り込まれたおもしろいルアーです。音色の違いで釣果が変わった経験をボクは体験しているのでバズベイトにとって音は重要な部分だと思います。では!バズベイトの音について考えてみましょう。
バズベイトから発するスイッシュ音はバズベイトのブレイドが回転して水をかき混ぜたり水を弾き飛ばしたりする時に出る音を指します。ベイトフィッシュが集団で逃げている音にも聞こえますね。
スクイーク音はバズベイトのブレードがシャフトやリベットと擦れる時に発生する音のことを言います。このスクイーク音はブラックバスの食性に訴えるのではなく、威嚇本能に対してスイッチを入れる効果があります。
ボクの経験ではスクィーク音の強いバズベイトを同じスポットへ何度か通すと怒り狂たようにバイトしてくる時がありました。
クラッター音はブレイドとクラッター板が接触することで出る音です。また、クラッター音は濁りが出た時やカバーが濃いバスがルアーに気付き難い状況で効果を発揮します。
バズベイトのブレードの素材や形状による音の変化
バズベイトのブレードの素材やデザインによって音色が違ってきますし、各ルアーメーカーは試行錯誤しているバズベイトの重要なパーツです。
ボクの経験ではアルミのバズブレードに塗装が施されているモノは無塗装のソリッドなモノと比べて、すこし高音が抑えられた印象です。
アルミ製 ブレード | アルミのブレードは軽やかな高めの音を出します。 |
プラスチック製 ブレード | プラスチックブレードは中低音の甘い音を出します。 |
また、穴が開いたブレードは回転しながら空気を取り込むため、アルミ製であっても中音が際立つサウンドを生み出すものが多いです。
バズベイトのブレードの枚数による音の変化
バズベイトのブレードは通常ダブルブレードが一般的ですが、メーカーによっては3枚のトリプルブレードや4枚のフォースブレード、更にブレードの枚数が多いクアトロブレードも存在します。
ブレードの枚数が増えることで、ブレードが水と空気を混ぜる回数が増える為、ポコポコと中低音の音が強調されて聞こえます。音とは関係ないですが、ブレードの枚数が増える事で空気抵抗が増える為にキャストが難しく感じます。
バズベイトは使い続ける事で音色が変化し良く釣れるルアーに成長します。よく言われるのが使い続けて壊れかけのバズベイトが最高に良い音を奏でると言われています。
バズベイトを使い切る為のタックルセットアップ!
バズベイトを使う上でのタックルセットアップですがオープンウォーターをサーチルアーとしてバズベイトを使う場合には7フィート前後のミディアムヘビークラスのロッドを使います。
また、カバーがありキャスティングの精度がいる場合は6.6フィート前後のミディアムからミディアムヘビークラスのロッドを使用します。
1/4oz程度の小型のバズベイトを使う場合には6.6フィート前後のミディアムアクションのロッドやピンポイントキャストする場合には5フィート~6フィートのショートロッドを使います。
リールはハイスピードタイプのベイトキャスティングリールを使います。ラインの巻き取りスピードの速いハイスピードリールを使う理由はバズベイトを早く水面に浮かせる為です。
ラインはナイロンなら20lbを基準にするといいでしょう。また、PEラインなら4号~5号をカバーの濃さで選択するといいでしょう。田辺プロはフロロカーボンラインを使っていますがバズベイトの浮き上がりが抑えられることでフッキング率が上がったという話を聞いたことがあります。
「おすすめのバズベイト!」バズベイトを揃えるなら この3タイプ!
ここでは初めてバズベイトを揃えるにあたって揃えるべきバズベイトのタイプを紹介したいと思います。バズベイトのタイプには大きく分けて3タイプあります。
・オフセットタイプ
・センタースルータイプ
・ダブルブレードタイプ
3タイプのバズベイトにプラスしてブレードの回転が逆回転のバズベイトが必要になりますので、条件やフィールドによって使い分けて下さい。では!3タイプのバズベイトの特徴を見て行きましょう。
オフセットブレードタイプ バズベイト!
オフセットタイプのバズベイトはブレードの回転軸がズレているので回転する事で大きなバイブレーションが発生します。バイブレーションが大きいのでその振動がヘッドへと伝わりスカートの動きも良くなるのが特徴です。
ブレードがローアームに当たる事でクラッター音を発生するバズベイトもあります。ブーヤ社のスクィークチャーバズベイトもブレードとアームが接触することでクラッター音が鳴るバズベイトです。クラッター音が要らない場合はブレードとアームの距離を広げる事で調整できます。
センタースルーブレードタイプ バズベイト!
ブレードが中心軸を通るセンタースルータイプのバズベイトは、水面への浮上が早いことが特徴です。浅い水深のポイントを狙う際には、このバズベイトはその優れた性能を発揮します。
写真のブーヤ社のバズベイトにはクラッター板がついているのでクラッター音が発生するバズベイトです。クラッター板に接触するので回転効率は下がってしまいます。
センタースルータイプのバズベイトにはクラッター板が付いていないタイプのバズベイトもあります。
ダブルブレードタイプ バズベイト!
ダブルブレードタイプのバズベイトは、前後のブレードが逆回転し、真っ直ぐなリトリーブパスを実現します。このタイプは、カバーが密なフィールドで、リトリーブに制限がある場所で特に有効なバズベイトです。
ダブルブレードタイプに関しては逆回転のタイプはありません。カウンターストライクバズはアームの形がオフセットタイプのバズベイトですが、メーカーによってはダブルアームタイプのバズベイトもあります。
ダブルアームのバズベイトも左右のブレードが逆回転することでトルクを抑えて真っすぐに泳ぐ設計になっています。
おわりに
今回はバズベイトの使い方の基礎を紹介しました。バズベイトもブラックバスのエサになるようなベイトフィッシュに似ていないので、使われる事に躊躇される人もいます。
ボクも最初はそうでしたが、バズベイトに猛烈にバイトしてくる事を体験すると病みつきになってしまうゲームです。ボクが最初に釣ったのはSMITH社のダブルブレードタイプのバズベイトでした。
バズベイトの釣りでバイトがあってもフックアップに至らなかった場合に備えてフォローアップベイトを用意しましょう。大抵はノーシンカーワームなどを使いますが、バイトして乗らなかったらすかさずバイトした先へフォローアップベイトを送り込んで下さい。
ボクはTwitterでもバスフィッシングの情報を発信しています。記事を読んで興味を持ってもらえたら「Twitterのフォローやいいね!」を頂けると今後の活動の励みになります。
初めてバズベイトを使われる方にとって、この記事があなたのバスフィッシングライフのサポートになれば幸いです。
では!! よい釣りを(^O^)/
コメント
自分はバズベイトを使ってバスを釣ったことがないのですが、どういった地形で使ったらよいのでしょうか。
教科書的な知識では水深が1m前後の場所が最適といった情報を聞いたことがありますが、農業用ため池や河川ならばともかく、ダム湖ではそのような場所は滅多にないように思います。
そうなると、ついついトップウォータールアーでもポッパーのような待ち時間を作れるジャンルに分があるような気がして、シャローにバスがいないと思うと早々に諦めてしまいがちです。
過去にヒットシーンは見たことがないものの、ダム湖で岩盤エリアで地形に合わせてタイトにトレースコースを確保してキャストしている様子もメディアで見たことがあるので、岩盤のポケットが浅い水深にあるとか、フローティングストラクチャー沿いに通すですとか、そうした使い方の工夫があれば、ダム湖の水深の深い地点でも使いどころはある物なのでしょうか。
また、「他のルアーでは全く駄目だが、バズベイトには食ってきたことがある」という意見を聞いたことがありますが、そういった厳しい状況で釣れるバズベイトには、何か特徴があったりするのでしょうか。
(例えば、バズベイトのタイプであったり、ペラの大きさであったり。)
ふくちょーさん コメントありがとうございます。
バズベイトの使うシチュエーションとバズベイトがタフな状況でも何故、バスを魅了するかが疑問なんですね
ボクの手前味噌な考えを述べさせてもらいますと、確かに水深のあるエリアではバズベイトは厳しいのかも
しれませんが、バスがどの層に待機しているかでもアタックしてくる可能性があるので一概には言えないです。
ふくちょーさんが仰る通りできればシャロー側のゲームになるので、ストラクチャー的にはシャローフラットに絡む
カバーを狙うのが良いと思いますし、ボクが釣っているのもそんなポイントです。ただ、カバーが存在するエリア、
ダム湖なら立木のようなハードカバーがあれば表層にポジションを取っていたならバズベイトは面白くなると推察されます。
他のルアーがダメなときにバズベイトが威力を発揮する理由は、ボクが感じるのは音だと思います。バズベイトにはスイッシュ音と
クラッター音とスクイーク音がありますが、金属がスレて出るスクイーク音がバスの威嚇本能を刺激しているように感じます。
ボクの経験ですが、バズベイトは同じポイントを何度もトレースして釣るルアーでは無いと教科書的には書かれていますが、
ここぞと言うポイントを何度も通す事でバスがバイトして来た経験は何度かあります。ルアーの苦手意識はボクも正直ありますが、
使い続けていかなければ、1尾に出会わないのでお互い苦手ルアーを克服する夏にしたいモノですね。