バスフィッシングを愛するアングラーのみなさん、こんにちは! 🎣
今回の「釣りたいバス釣り日記」では、スミスウィック社の名作「デビルズホースAF200」をインプレッションしたいと思います。
このルアーは、創業者ジャックKスミスウィック氏が自身の手で作り上げた特別な一品です。なんと、最初は奥さんが使っていたホウキの柄を加工してルアーを作り始めたというエピソードもあるんですよ!
スミスウィック社はその後プラドコに買収されました。プラドコと言えば、プラスチック製ルアーを得意とするレーベル社の親会社としても知られています。そんな歴史を持ちながら、デビルズホースはウッド素材を使用した非常に珍しいトップウォータールアーとして、今もなお多くのアングラーに愛されています。
今回は2022年に発売されたスミスのリミテッドカラー版「デビルズホースAF200」を特に注目してインプレしていきます。往年の人気カラーを復刻したこのシリーズは、通常のスペックに変更はないものの、リミテッドカラーというだけで特別感がたまりません!手に入れるチャンスは今しかありませんね。
ボクはリミテッドカラー6色の中から「Black with white stripe」と「Spotted Ape」の2色を選びました。それぞれどんなアクションや結果を見せてくれるのか、これからじっくりとその魅力を語っていきたいと思います!
それでは! デビルズホースAF200 SMITH limited Collarのインプレの始まりです(^O^)/
デビルズホース SMITH limited Collarのインプレッション
スミスウィック社の「デビルズホースAF200」は、近年では珍しいウッド素材で作られたトップウォータールアーです。この特徴的な素材感が、ほかのプラスチック製ルアーにはない独特のアクションと浮力を生み出します。
また、このルアーは、ボディ形状が頭側にボリュームを持たせた設計になっています。そのおかげで、アクションを与えた際でもヘッドが潜ることなく、しっかりと水面に浮き続ける仕様となっています。

デビルズホースAF200は、連続的にアクションを与える際にリズムが取りやすいダブルスイッシャー設計になっています。広範囲にエリアをチェックする場合は、少し長めのロッドが適しています。
今回、ボクがセットアップしたタックルは以下の通りです:
- ロッド: 6.4フィート ミディアムアクションのヒロイズム ウィザードCS
- リール: スティーズSV TW
- ライン: ナイロンライン シルバースレッドSAR 20lb
ロングジャークを連続的に行うには、6フィート以上のロッドがあると楽に操作できます。デビルズホースの小型ペラは、強いショートジャークを加えることで、予想以上に大きな音とスプラッシュを生み出し、非常にダイナミックなアクションを見せてくれます。
このタイプのダブルスイッシャーの基本的なアクションは、単調にジャークを繰り返すことです。しかし、ジャークの幅に変化をつけたり、強弱を加えることで、さらなる工夫ができます。そして、ウッド素材ならではの特性なのか、驚くほど切れのある動きを見せてくれるのが魅力です。

ショートロッドを使用してデビルズホースAF200を試してみました。今回セットしたタックルは以下の通りです。
- ロッド: ヒロイズム カリプソLJ2
- リール: ダイワ スティーズCT
- ライン: ヒロズチョイス クランクベイト 18lb
このスタイルでは、広範囲のエリアを攻めるのではなく、ピンスポットを狙う釣りを実践。デビルズホースAF200はジャーク後に惰性で動き過ぎる傾向がありますが、ボクの感覚では控えめに動く程度で、操作性は良好です。
デビルズホースAF200は、ボディサイズに比べてペラが小さいためか、鋭いアクションを与えラインスラックを取ると、若干ですが首を左右に振る動きを見せてくれます。また、アクション後にロッドティップを使ってルアーを細かく動かす「シバリング」や「リップ&シェイク」といったテクニックにも敏感に反応するのが特徴です。
実はボクは、ダブルスイッシャータイプのルアーは苦手だったのですが、デビルズホースを使うことでその苦手意識を克服できました。それに加え、このルアーで釣った思い出のバスがいるので、ぜひ皆さんにもおすすめしたい一本です!
※また、デビルズホースは様々なチューニングを施す事が出来るルアーです。以下の記事を合わせて読んでもらう事でフィールドの状況に合わせたチューニングを施すことず出来ます。
デビルズホース SMITH limited Collarのフックタイプが違うモノがある!
今回購入したデビルズホースAF200 SMITH limited Collarには、フックの仕様が異なるものが含まれていました。通常のモデルでは、フックポイントが曲がったイーグルクロー社のカーブドインポイントのフックが取り付けられていますが、写真のようにストレートポイントのフックが取り付けられているものもあります。

ボクが購入したBlack with white stripeカラーでは、リアのフックがカーブドインポイント、フロントの2本のフックがストレートポイント仕様になっていました。この点をTwitterでシェアしたところ、他のアングラーからも「SMITH limited Collarの別のカラーでもストレートポイントのフックが付いていた」との情報をいただきました。
まあ! この辺りの仕様変更は、アメリカンルアーの醍醐味という事ですかね? 気になる方はフックを交換する必要がありますね。
デビルズホース SMITH limited Collarのスペック
今回ご紹介するデビルズホースAF200は、2022年に発売されたSMITHリミテッドカラーです。このルアーはスミスウィック社の歴史とこだわりを受け継いだ特別なモデルと言えます。
スミスウィック社は、プラドコの傘下に入る前から、多彩なカラーバリエーションを展開し、アングラーたちから高い評価を得てきました。その歴史あるブランドの象徴とも言えるデビルズホースが、復刻した人気カラーで再登場することは、特別感と所有欲を満たす素晴らしい機会です。

LENGTH | 4-1/2″ (11.4cm) |
WEIGHT | 1/2oz (12.0g) |
TYPE | floating |
HOOK | #3 |
ジャーキングの名手ジム・ビッター氏がオリジナルのカラーを注文した際、スミスウィック氏から「現在発売しているカラーラインナップから選んでください」と言われ、オリジナルカラーを作ることは拒否されてしまったそうです。このエピソードからも、当時スミスウィック社が多くのカラーバリエーションを誇っていたことがうかがえます。
オールドモデルのデビルズホースAF200はコレクターたちの間で非常に人気があります。その特徴として、現行品と比べてカラーリングが異なり、目の位置がペラ側に寄っている点が挙げられます。
こうしたスミスウィック社の背景を考えると、デビルズホースAF200にはかつて多くのカラーラインナップが存在していたことがうかがえます。しかし、現在販売されているラインナップはわずか6色。そのため、今回発売されたリミテッドカラーは、往年の人気カラーを再現した貴重なモデルと言えます。手に入れるなら、まさに今がチャンスですね!
スペルを変えて名前を改名? スミスウィック デビルズホースの歴史!
スミスウィック社の「デビルズホース」は、その歴史を1946年に遡ります。当時、ジャック・スミスウィック氏はキャッシュレジスターなどのビジネス機器のセールスマンとして働いていましたが、販路拡大を目指して、自宅のガレージでハンドメイドのルアーを作り、顧客へのサービスとしてプレゼントしていたそうです。
驚くべきことに、彼が作るルアーを目当てにビジネス機器を購入する顧客もいたと言われています。このエピソードはスミスウィック氏のルアーがいかに魅力的だったかを物語っています。

完成度の高いハンドメイドルアーが好評を博したことから、スミスウィック氏はルアーそのものの販売を開始し、スミスウィック社を創業します。創業当時のデビルズホースはシンキングタイプで作られていました。これは、40年代のベイトリールでは軽量なルアーをキャストすることが難しかったためです。
その後、ヨーロッパから輸入されたスピニングリールがアメリカで普及し始め、時代と共にベイトリールの性能も向上しました。この進化に伴い、ダブルスイッシャータイプのルアーはフローティングへと移行していきます。
デビルズホースの名前には面白いエピソードがあります。数度、名前が改名されています。ジャック・スミスウィック氏が暖炉の上に置かれていたデビルズホースを見た際、形状がカマキリに似ていると感じたそうです。
カマキリの俗称である「悪魔の馬(Devil’s Horse)」がこのルアーの名前にぴったりだと思い名付けたのですが、キリスト教徒が多いアメリカでは「Devil(悪魔)」という言葉が縁起が悪いとされていました。そのため、当初は意味を持たない「Devel」というスペルで販売されました。しかし、売り上げが好調だったことから、数年後には正式に「Devil」のスペルで再販売されることとなります。
こうして、「悪魔の馬」というトレードマークを持つ現在のデビルズホースが誕生したのです。
おわりに
今回は2022年のSMITH limited Collarのスミスウィック社のデビルズホースAF200をインプレッションしてみました。やはり! リミテッドカラーは所有欲を満たしてくれます。
通常のカラーも良いですが、最近はルアーカラーのラインナップが減少しているので、タックルボクスを華やかにするには打って付のルアーだと思います。
この記事を読んでスミスウィック社のデビルズホースに興味を持たれた方はコチラから購入することが出来ます。
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また、Amazonからキンドル本「アメリカンルアーの歴史と起源」を販売しています。ルアーの誕生秘話や歴史に興味がある方は一読して下さい。キンドル・アンリミテッドに契約されている方は0円で読むことができます。
では! 往年の名作ダブルスイッシャーの魅力を体験してみて下さい。この記事が皆さんのバスフィッシングにプラスになれば幸いです。
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