夏の高水温期や冬の低水温期、ブラックバスが適水温を求めてディープに移動する季節に活躍するのが、スピンテールジグやメタルバイブ、そしてブレードルアーです。
メタルバイブはリップレス・クランクベイトを金属化して、遠投性と沈下速度を高めたルアーです。ブレードルアーとは、アクションの幅やリトリーブのレンジ調整が出来るシステムを組み込んだルアーになります。
近年、メタルバイブレーションとブレードルアーが混同されることがありますが、これは時代の流れと言えるでしょう。それでも、メタルバイブとブレードルアーの違いを明確にすることは重要です。
この機能の違いを理解した上で、スピンテールジグ、メタルバイブ、ブレードルアーの使い方を学ぶことにしましょう。
では!! 10分で学べる!メタルバイブ&スピンテールジグの使い方!の始まりです(^O^)/
スピンテールジグとメタルバイブの使い方! および3つのテクニックについて!
ブレードルアーやメタルバイブレーションをリトリーブする際には、3つのテクニックがあります。岸からのアプローチとボートからのアプローチです。
オカッパリでのアプローチでは、深い場所から浅い場所へメタルバイブを引き戻す際に根掛かりしやすいため、注意が必要です。
①スピンテールジグ、メタルバイブレーションの使い方 ステディーリトリーブ
スピンテールジグやメタルバイブをステディーリトリーブする際、ディープエリアからシャローエリアへとリトリーブする場合は、沖に向かってキャストし、底についたことを確認してからリトリーブを開始します。障害物に当たったら、ロッドを立てて速めにリトリーブし、カバーを避けつつ引き続けます。
ボートを使う時や対岸にアプローチする際は、シャローからディープへとルアーを引くことにより、底から離れることがあります。そのため、リトリーブを一時停止して底をチェックすることが大切です。
② スピンテールジグ、メタルバイブレーションの使い方 リッピング
スピンテールジグを使用する際の簡単なテクニックは、ルアーが底に着いたら、すばやくロッドを引き上げてルアーを底から持ち上げ、余分なラインを巻き取りつつもラインの張りを保ちながら、再びルアーを底へと送り込みます。その後、着底を確認したら、再度ロッドを引き上げる動作を繰り返します。
ブレードジグをしゃくり上げた後のラインテンションのかけ方によって、ルアーの移動距離が変わります。ラインを張り過ぎると移動距離が長くなり、急激な深場では注意が必要です。そうでないと釣果に悪影響が出る可能性があります。
➂ スピンテールジグ、メタルバイブレーションの使い方 ホッピング
スピンテールジグやメタルバイブのホッピングは、基本的にリッピングと同様の動かし方ですが、スピンテールジグの動かす速度とアクションによってルアーが移動する距離が異なります。ホッピングでは、シャクリの速度を遅くし、ルアーを約30cm動かした後に落とすようなアクションを行います。
このテクニックではラインスラックの管理が重要で、張りすぎず緩めすぎずにルアーを操作しながらバイトを誘います。もし手元にアタリが感じられずにラインの動きが止まったら、それはバイトのサインですので、すぐに合わせを入れてください。
スピンテールジグ、メタルバイブのタックルセットアップを考える!
スピンテールジグとメタルバイブレーションのタックルは、2つのタイプに分類することができます。最初のタイプは、カバーの周囲での近距離からのアプローチです。
6フィート前後のミディアムアクションロッドには、パーミングが容易なハイスピードタイプのリールを装着します。カバー周りでの釣りには、12LBから20LBのナイロンラインまたはフロロカーボンラインを使用してセッティングすることをお勧めします。
別のタックルセットアップとして、広い範囲のウィードエリアでの釣りには、ある程度の飛距離が求められるため、6.6フィート前後のミディアムアクションロッドを選びます。リールはハイスピードタイプを使用し、ナイロンラインまたはフロロカーボンラインは14LBから20LBの範囲で選ぶことをお勧めします。
メタルバイブのリフト角度を90°方向に近づけ為には、PEラインやナイロンラインを使う事で、ルアーが垂直方向に引っ張られるので、アクションにメリハリが生まれます。
ブレードルアー(メタルバイブ)とスピテールジグの歴史を学ぼう!
1959年、ヘドン社のカタログにソナーが登場しました。その開発者はイール・ミラー氏で、ヘドンのロッド開発部門の責任者だったと、ヒロ内藤さんから伺いました。
ヘドン社は1960年に特許を取得し、他のメーカーがブレードルアーを製造することを許可しませんでした。しかし、1961年にはブレードルアーの優れた特性を認識していたコットン・コーデルが、特許を避けるために異なるフラットヘッド形状を採用し、障害物回避能力を向上させた上でダブルフックを備えたゲイブレードを開発しました。
1950年代のアメリカは電力を確保のためダムの建設が国の政策として行われていました。ダム湖の深く広いエリアを効率的に攻めるために、考え出されたのがへドンのソナーに組み込まれたAC/DCです。
AC/DC (アクションコントロール、デプスコントロールの略)AC/DCはラインを結ぶアイの位置を変える事で深度を自由に変える事ができるシステムです。
へドン社のソナー以降に登場した、ラインアイが複数付いたルアーは厳密にはブレードルアーと呼ぶべきですが、現在ではメタルバイブとして知られています。
ヘドン社が開発したAC・DCシステムは簡単に深度とアクションが変えられる
AC・DCシステム、アクションコントロール、デプスコントロールの略でラインを結ぶアイの位置を変えることによって、ルアーのアクションの変化とルアーを通す水深を変える事ができるシステムで現在も様々なメーカーがこのシステムを使っています。
ホール1にラインを結ぶとアクションはタイトになりますが、深い層をリトリーブさせやすくなります。ホール2ではアクションは若干大きくなり中層をリトリーブさせやすいセッティングになります。ホール3ではアクションは大きくなり表層をリトリーブさせやすいセッティングになります。
AC・DCシステムの面白いのはラインアイの位置とリトリーブ速度の組み合わせでスピードの変化も付ける事ができます。 ホール1にセッティングして表層を早く引く事ができる様になりますし、ホール3にセットしてボトムをゆっくりリトリーブする事が可能になります。その時の状況でゾーンとスピードをシステマティックに変更することが出来るルアーです。
テールスピンジグの元祖MANN’S社のリトルジョージは知事の名前を付けた!
現在、ジャッカル社のデラクーは有名ですが、スピンテールジグは1960年にマンズベイトカンパニーが発売したリトルジョージが始まりです。底で跳ねさせたり、リーリングしながら巻いて使うことで、簡単にバスを釣ることができるルアーです。
当時、魚探とリトルジョージがあれば8ポンドクラスはいくらでも釣れたそうで、 大人気ルアーになりました。Man’s Bait Companyの創始者TOM MANN氏は環境保安官として働きたかったのですが、職員の空きが無かった為に釣具店で働きながら、自作のジグを作って環境保安官の空きが出るのを待っていました。
TOM MANN氏は環境保安官としての職に就くことができましたが、彼の自作ジグが非常によく売れたため、ジグを求める人々に十分な商品を提供できないことを申し訳なく思い、好きな環境保安官の仕事を続けるべきかどうか悩みます。
その時、知事であり上司でもあったジョージ・ウォレスン氏から、環境保安官の職を一年間休職し、会社経営に専念するよう助言されました。その助言に従い、Man’s Bait Companyを設立すると、それは大成功を収めます。
「リトルジョージ」というルアーの名前は、ジョージ・ウォレスン氏への感謝を表して付けられたもので、彼の名前に由来しています。
まとめ
スピンテールジグやメタルバイブは夏と冬の深場に落ちたバスを効率よく釣るのに適したルアーです。スピンテールジグやメタルバイブは秋のバスがベイトについて移動してパターンが掴めない時にも強い味方になってくれるルアーです。
ロングキャストが効くルアーなので、岬を水深別に探ることでバスのいるゾーンを的確に知る事ができます。AC・DCシステムを活用して、深度の調整とリトリーブのスピードの調整もラインアイの位置だけで調整が可能なのでとても便利なルアーです。
また、へドンのソナー1/2ozは一秒間に1m程沈むルアーなので、カウントダウンで周辺を探ることで湖底の地形変化を把握するのにも、とても便利です。良くいく釣り場でも釣り場の水深を一通りソナーを使って把握してから釣りを開始する事で釣りのイメージがしやすくなりアプローチの精度が増します。
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では!! よい釣りを(^O^)/
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